今年も日本最大級のソーシャルデザインをテーマにした東京・渋谷の都市フェス「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022」(以下、SIW)が11月8日(火)〜13日(日)の期間で開催されました。
11月12日(土)には渋谷アイデア会議のコンテンツの一つとして、防災をテーマとしたブレストトーク「もしもの助け合いを考える~都市防災と共助のしくみ作り~」が渋谷キャスト スペースで開催されました。
スピーカーの方は以下の通り。
- 髙橋 忠雄 こくみん共済 coop <全労済> 代表理事 専務理事
- 杉浦 小枝 渋谷区副区長
- 山田 裕介 渋谷区立小学校PTA連合会 会長/渋谷区立神宮前小学校PTA会長
- 国崎 信江 株式会社危機管理教育研究所 代表
- 佐藤 亜希 青山学院大学シビックエンゲージメントセンター 助手
- 樋口 裕司 公益財団法人 日本財団 災害対策事業部 災害対策事業チーム チームリーダー
- 金山 淳吾 SIWエグゼクティブプロデューサー
- 鈴木 大輔 渋谷センター商店街振興組合・宇田川町会 常務理事(渋谷新聞代表)
渋谷区らしい防災の取り組みについて話し合いました
渋谷区では、共創による防災・減災の普及啓発活動「もしもプロジェクト渋谷」を2020年から取り組んでおり、2022年9月3日(土)、4日(日)には代々木公園で「もしもフェス渋谷 2022」が行われました。
もしもプロジェクト渋谷、もしもフェス渋谷 2022の主催者でもあるこくみん共済 coop <全労済> 代表理事 専務理事の髙橋忠雄さんより、当プロジェクトの振り返りがございました。
もしもフェス渋谷 2022には、2日間で20,460人の来場者があったそうです。
▲こくみん共済 coop <全労済> 代表理事 専務理事の髙橋忠雄さん、左はモデレーターの金山 淳吾さん
※もしもフェス渋谷2022の開催レポートはこちら
また杉浦副区長からは、渋谷区で取り組んでいる渋谷防災キャラバン(渋谷区総合防災訓練)の紹介がありました。
こちらは公助を補完する「自助・共助」を広めるために、避難所となっている近くの学校を会場に行っています。
このような防災のイベントは、家族ぐるみで地域の方が楽しみながら参加できることを目指しているということです。
当日の朝に神宮前地区の防災キャラバンにも参加されていた山田さんは、楽しみながら参加すること、さらに助ける人が増えると助けられる人が増えるという、防災意識を持つことの大切さについて話されていました。
▲渋谷区副区長の杉浦 小枝さん
▲渋谷区立小学校PTA連合会 会長/渋谷区立神宮前小学校PTA会長の山田 裕介さん
鈴木からは、来街者の割合が非常に高い商店街の立場から、防災について話しました。
自身も渋谷区SDGs協会などで子どもから子どもへ伝えるという活動をしている中から、渋谷区の防災への取り組みにも子どもたちが主体者側に関わっていってほしいとコメントをしました。
▲渋谷新聞代表の鈴木
渋谷防災キャラバンや、官民共創でのプロジェクト「もしもフェス渋谷」は、日頃から防災意識が高い人だけじゃなくて、誰もが気軽に楽しんで防災意識を高める取り組み。
渋谷区の特徴として、定住人口に比べて、来街者や働いている方など多くの交流人口を抱えています。
さまざまな立場の方がセクターを超えて、横の連携でつながっていく共助の仕組みづくりをつくっていきたい。
それぞれが自分ごとになって主体的になっていくために、実行側にさまざまな方に加わってもらおうという話で盛り上がりました。
来年2023年は関東大震災から100年という節目の年になります。
「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」として、渋谷区らしい防災の取り組みが今後どのようにできるかとても楽しみです。
▲青山学院大学シビックエンゲージメントセンター 助手の佐藤 亜希さん
▲公益財団法人 日本財団 災害対策事業部 災害対策事業チーム チームリーダーの樋口 裕司さん
▲株式会社危機管理教育研究所 代表の国崎 信江さん