【開催レポート】みんなの生理痛プロジェクト for TEEN

シェア・送る

2024年3月6日に、SHIBUYA109で、生理痛について“学び・考える”「みんなの生理痛プロジェクトfor TEEN」が開催されました!

「みんなの生理痛プロジェクト」って?

みんなの生理痛プロジェクトとは、「生理痛に悩む方だけでなく社会全体で生理についての理解を促すこと」を通して生理への理解を広げ、“思いやりを持って接することができる社会”を目指すというもの。今イベントはティーン世代向けに行われました。

プロジェクトを始めたきっかけ

▲ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズブランドマネージャー 土合桃子さん

第一三共ヘルスケアの土合さんによると、このプロジェクトを始めたきっかけは、以下の二つ。

一つは、生理や生理痛に関する調査を行った際に「生理痛の時に我慢した経験がある」と回答した人の割合が91%にも上るという結果であったこと。そしてもう一つは「生理や生理痛に悩んでいる人がいるという事実そのものを理解してほしい」と考えている人の割合が9割以上にも及ぶことが判明したこと。

この結果を踏まえて第一三共ヘルスケアでは、痛み止めというプロダクトの提供に加えて、生理や生理痛に悩む方々への理解を促す「みんなの生理痛プロジェクト」の活動を始めました。

このプロジェクトをティーン向けに行ったのは、高校生の段階から生理痛に悩む生徒が多い実態や、これまで授業を行う中で寄せられた生徒の声、そして性別に関係なく生理痛について学び・考える機会を持つことの大切さを感じたことがきっかけだそうです。

改めて考える「生理」

▲産婦人科医 高尾美穂さん

集まったティーン世代は、産婦人科医の高尾さんから生理についての授業を受けたあとに、参加者同士でディスカッションを行いました。高尾さんのお話で特に印象的だったのは、「7日間出血し続けている」という言葉で、女性は“生理だから”とすんなり受け入れられているけど、言われてみれば血が7日間も出続けるというのは普通ならあり得ないことだし、そもそも、生理中に白いパンツやスカートを履くことを控えたり、めちゃくちゃかさばるナプキンを常時持ち歩いたり、血が漏れていないか常に気にしたりと、当たり前にしていたことを、当たり前で終わらせてはいけない問題なのかもと考えるきっかけになりました。また生理痛は人それぞれ違うという点で、自分にあった対策をするのはもちろんですが、周りの理解やサポートがあればかなり体も気持ちもラクになるだろうなと感じました。

ディスカッション

ディスカッションでは「生理痛に悩んでいる当事者が我慢しないためになにができるか」について、当事者・周囲の友人/家族・社会という3つの視点から考え、話し合いが行われました。

当事者にできることとしては、「自分にあった薬や対処法を見つけたり、正しい情報を身につける・周囲の人に相談する」という意見が出ました。周囲の人や社会ができることとしては、「休みやすい配慮をする・休みやすい環境を制度として導入する・授業で生理痛の対処法や実践、リアルな声なども知れるようにする・授業に女性だけでなく男性も参加できるようにする」などの意見が出ました。

印象的だったのは、授業で生理について扱う際に、“生理を体験していない男性の先生が教科書通りに授業を行ってしまう”という問題で、男女で一緒に授業を行ったり、男性の先生だけでなく、女性の先生や保健室の先生も授業を行っていくべきという解決案が出ました。

普段、十代の会話で生理について話すことは少なく、特に異性の前ではなかなか触れづらい話題だけど、男女で生理や生理痛について考え、それぞれの立場でできることを話し合うことでより理解も深まり、“生理だから我慢しなければならない”という状況が減っていきそうだと希望を感じました。

「今日、好きになりました」とのタイアップ企画!

▲左から 向井怜衣さん、平松想乃さん、夏川メガンさん

ABEMAオリジナル番組「今日、好きになりました」から、夏川メガンさん、平松想乃さん、向井怜衣さんがプロジェクトに参画!ティーン世代から人気を誇るお三方が、ティーン世代に向けて生理痛の対処啓発や理解を深める活動を約半年間に渡って行っていくそうです。

生理中の我慢は当たり前ではない。

今イベントを通して、自分の中で漠然と「生理=我慢するもの」と捉えていたことに気が付きました。生活に支障をきたすのは当たり前で仕方のないことだと思っていたけれど、我慢しなくて良いように自身を労わることはもちろん、社会全体で生理についての理解を深め、当事者が我慢しなくて良い環境づくりをしていくことが必要だと強く感じました。

シェア・送る