勉強も遊びも全力! 学生団体Nonoz代表 大久保暖々子さん

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「いーあるふぁっしょんショー」をTHE FACE DAIKANYAMAで開催した学生団体Nonoz。Nonozは渋谷区をベースにさまざまな境遇の子どもたちの好奇心が刺激されるような支援を提供している学生団体で、渋谷区こどもテーブルでワークショップも行っています。

そんなNonozの代表であり、渋谷新聞のメンバーでもある大久保暖々子さんを取材しました。

Nonozは成城大学の学生たちを主に、首都圏の大学生で構成された団体ということで、今回、「いーあるふぁっしょんショー」を作り上げてきたNonozのメンバー3名にもお話を聞くことができました。

 

自分の二面性を活かしていきたい

ーーまずは代表の大久保さん、自己紹介お願いします

2002年1月30日生まれ、成城大学3年生です。(インタビュー時)経済学から派生した社会保障論のゼミに所属し、勉強しています。学校外でファッションショーに参加したり、カメラマンのお手伝いをしたり、写真を撮ったり、個人的にファッションにまつわる活動をしています。

 

ーー自分自身をどんな性格だと思っていますか?

性格はすごく好奇心旺盛で、飽き性。自分のしたいことをするという気持ちを大事にしています。好きなことに向かって行動する瞬発力は誰にも負けないと思っています。逆に欠点は飽き性なこと。あとは素直にものを言い過ぎて人を傷つけてしまうことと、考えないで行動してしまうことがあります。

 

ーー趣味を教えてください

趣味は沢山あって、ゴルフ、ギター、編み物、音楽を聴くこと、クラブに行くこと、洋服を見ることですね。最近特にハマっているのがクラブに行くことで、ファッションショーをやると決めてから照明など演出の勉強で行き始めたんです。2、3回行ったらもうハマっちゃって、ここ最近は寝る間も惜しんで毎日のように行ってますね。

▲左から、杉浦孝太郎さん(チャギ)、大久保暖々子さん(のんちゃん)、岸田麗央さん(れお)、亀山みことさん(亀ちゃん)

クラブは今日のメンバー4人でよく行きます。大体ノリノリなんですけど、照明がよくない時はノれないですね。そういう時は照明の改善方法を考えたりすることも。とにかくアンテナを張って、今後のファッションショーの参考にしていきたいと思っています。

将来は、ディレクターとして、さまざまなイベント全体を監督する立場になりたいです。そのために色々な立場の人の気持ちもわかっていたい。また、自分がやりたいコンセプトを作り込んだファッションショーをやりたいです。今まで大きな夢は持ってはいなかったんですけど、「いーあるふぁっしょんショー」が成功したことで、私ってこんなにできるんだという自信がつきました。そして、もっとこうしたいって思えるようになりました。

最近、自分の強みをもっと活かしたいという気持ちがあって、自己分析をしました。考えた結果、ゼミの活動と、今回のファッションショー、パリ・コレクションや東京コレクション(=楽天ファッションウィーク)でのカメラマン経験などを活かして演出ディレクターや、イベントオーガナイザーになるのも楽しそうだなって思っています。一つ一つの成功体験が夢に繋がっているなと感じています。

いーあるふぁっしょんショーについて

ーー続いてみなさんにもお話を伺いたいと思います。ファッションショーをやることになった経緯は何だったんですか?

岸田麗央さん(以下れお):
開催する経緯は本当にノリでした。私の誕生日にケーキを食べにのんちゃん(大久保暖々子)とカフェに行った時に開催を決めたんです。その頃は卒業制作とか、卒業論文のテーマなどを考えないといけない時期で、何かしないといけない、何をすればいいんだろうといったことを話し合っていました。のんちゃんはゼミで社会保障を学んでいるけど、私生活ではファッションショーとかに携わっている。それを組み合わせればいいじゃん! 社会福祉として子ども向けのファッションショーっていいんじゃない? となったのがきっかけです。のんちゃんの20歳までの集大成として、彼女の誕生日に開催することになったのですが、その時点でもう3ヶ月しかない状態でした。やばいけどやってみるしかないと思って、カフェで何が必要か、何人必要か、やることを全部決めて、一気にまとめました。

ーーチームで動いていくことで何か大変だったことなどはありましたか?

大久保暖々子(以下のんちゃん):
準備が進み協賛がついたりしてくると、お金が関わることが増え、プレッシャーを感じて心に余裕がなくなっていた時期があって。近くにいた副代表のれおにすごく当たりが強くなってしまっていました。

れお:
私はもうやらないってなったよね。ついていけない、みたいな。でも、チャギ(杉浦孝太郎)と、亀ちゃん(亀山みこと)が落ち着かせてくれて、仲直りができました。

亀山みこと(亀ちゃん):
もうちょっとできることがあるんじゃないって、説得しました(笑)

 

ーー今回ファッションショーを開催したことで学んだことはありますか?

のんちゃん:
学んだことはプレゼンの仕方です。言葉と自分の見せ方でやりたいことをどう伝えるかを学びました。そもそもプレゼンって、ポジティブな言葉を使いますよね。ポジティブな言葉を発信していく中で、自分の自己肯定感もどんどん上がりました。自信が湧いてくることを体験できました。

ーー演出のこだわりはありましたか?

のんちゃん:
子どもが喜ぶような演出をしたくて、たくさん考えました。演出以外も、子どもは体験型のイベントが好きだということを知っていたので、こども食堂で服を作るワークショップを実施したり、ファッションショーの後に子どもがファッションショーを体験できる時間なども設けました。

亀ちゃん:
私は子どもが好きで、もともとこども食堂にボランティアで参加していたこともあり、紹介でワークショップができました。

れお:
普通のファッションショーの照明は固定されていますが、いーあるふぁっしょんショーの照明は動きや、色の変化があるようにしました。子どもにとってのエンタメ性、面白さを追求して、曲が切り替わるごとに照明の色を変えたりもしました。

のんちゃん:
まず最初に他の学生ファッションショーと差別化するために照明をこだわろうと思いました。演出で差をつけるなら光だなと思ったんです。会場もコンクリート打ちっぱなしで地下というこだわりがありました。

杉浦孝太郎(以下チャギ):
照明関係だと、ミラーボールとスチームライト以外は、他のメンバーの私物なんです。照明もボランティアで貸してくれる友達がいたから破格の値段で開催できました。

ーー今後どんなコンセプトでファッションショーを開催していきたいですか?

のんちゃん:
今回は子ども向けのファッションショーだったんですけど、今後はもっとファッションカルチャー色を強く出したりしていきたいです。ファッション業界の方にみてもらえるようなものを作りたいなと思っています。

そもそもファッションショーはブランドの世界観を表現するためのものが多いです。今回はファッショショー自体の世界観まで練ることができなかったので、次は子ども向けという軸のまま、ショー自体の世界観も作り込みたいです。例えば、ファッションショーに裏原カルチャーを落とし込むとか。

 

ーー4人と渋谷の関係を聞きたいです!

れお:
うちらのホームだよね。

のんちゃん:
渋谷は週3回、必ず行ってます。みんなでクラブ行って、その後ラーメン食べて、みたいな感じです。

チャギ:
24時間、街が生きてるし、いろんなカルチャーがあって面白いですよね。

れお:
もちろん、渋谷ならではのカオスでディープな部分も楽しんでますよ! (笑)

 

大学生でこんなにも大きなアクションを起こしている4人に、とても感動しました。私もこども食堂と、いーあるふぁっしょんショーに実際参加して、4人の仲の良さはもちろん、大久保暖々子さんが仲間に愛されているからこそだと実感しました。今後の活動が楽しみです!

 

 

◾️大久保暖々子 略暦
学生団体Nonoz代表。成城大学在学中。
勉学の傍らファッションを軸とした活動をしている。
Paris Fashion WeekのストリートスナップやRakuten Fashion Weekのオフィシャルカメラマンを経験。その他、様々なブランドのファッションショーにカメラマンとして参加。
Instagram  @non_nonkkkkk
Portfolio https://nonononoji0130d3be.myportfolio.com/

 

◾️副代表 岸田麗央
成城大学在学中。
中学生の時から写真、詩、絵など創作活動をしている。
多数のグループ展への参加と個展を2回開催している。
Instagram @shikidale0721

 

◾️グラフィック担当 杉浦孝太郎
多摩美術大学在学中。
幼少期から映像制作などを行い、現在は映像の他にフィギアやグラフィックなど様々な制作活動を行っている。
Instagram @koutarosugiura

 

◾️こどもテーブル担当 亀山みこと
成城大学在学中。
子どもと遊ぶことが好きで、渋谷区の様々なこどもテーブルでボランティア活動をしている。卒論ではこども食堂について研究している。
Instagram @kkamekkame

 

◾️いーあるふぁっしょんショー 概要
主催:Nonoz
協賛:一般社団法人渋谷区SDGs協会、オークボコーテツ株式会社
協力:渋谷区こどもテーブル、渋谷新聞、Keio Light Music Society、代官山ティーンズ・クリエイティブ、渋谷のラジオの教室、YInUrasando、NPO法人FILMe&あーすりんく、慈善活動団体ななかい、株式会社オフィス松下
音楽提供:Keio Light Music Society
日時:2023年2月5日 開場15:30 開演16:00
場所:「THE FACE DAIKANYAMA」 東京都渋谷区猿楽町28-13ROOB-1 B2F
対象:3歳以上
参加費:無料
定員:70名

◾️Nonoz 概要
Instagram:@nonoz_fashionshow
TikTok:@earu_fashionshow

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