
渋谷発の地域密着型クラブ「SHIBUYA CITY FC」が、2025年11月23日に関東サッカーリーグ2部から1部への昇格を正式に決定しました。
12月3日には「SHIBUYA CITY FC 2025シーズンサンクスパーティー」が開催され、会場には選手・スタッフ・スポンサーや地域関係者が一堂に会し、2年連続昇格という大きな節目を分かち合いました。
昇格の裏にあった、支える人々の想い

まず登壇したのは、小泉翔CEO。
「(東京都社会人サッカーリーグ1部から関東2部に昇格して臨んだ)今シーズン、2年連続で昇格しました。選手、スタッフが凄く頑張ってくれてこの快挙を成し遂げることができました」と感謝を述べるとともに、関東1部という新たな舞台についても言及しました。
「来年からJFL(日本フットボールリーグ)参入を目指した戦いが始まります。来年からの昇格に向けて複数年かかるかもしれませんが、選手たちへの今まで以上のサポートが必要となりますので、よろしくお願いします」と語り、全国大会である地域チャンピオンズリーグを勝ち抜く強い思いを語りました。
そのうえで、「今日は難しい話は抜き。選手たちをたくさん労ってください」と呼びかけ、会場を盛り上げました。

続いて、今シーズンキャプテンを務めた土田直輝選手が登壇。
「シーズンの前期は苦しい時期もありましたが、チームがバラバラになることなく、後期は無敗でリーグを終えることができました。来季も厳しい戦いになりますが、引き続き熱いご声援をお願いします」と改めてサポーターへの感謝と期待を語りました。

チームを関東1部リーグ昇格へ導いた増嶋竜也監督は、3勝4分2敗と苦戦した前半戦にも触れながら、
「シーズン途中でシステムを変えるのはリスクもありましたが、選手たちが前向きに挑戦してくれました。後半戦8勝1分という結果は、このメンバーでなければ達成できなかったと思います」と選手を称賛。
また、自身にとっても「これだけ苦労しながら、ハッピーに終えることができたシーズンは忘れられない」と振り返り、来季の関東1部リーグについては、
「強敵が多く簡単な戦いにはなりません。今年以上の支援とサポートが必要になります。 SHIBUYA CITY FCはまだまだ上にいかないといけないチームです。皆さんの熱い気持ちは選手に伝わります。ぜひ友人や仲間を誘って、来年のシーズンに集まってくれたら嬉しいです」と、サポーターに協力を強く呼びかけました。

乾杯の音頭を務めた、オフィシャルトップパートナーである株式会社Re-grit Partners大木聖也さんは、YouTube配信での試合観戦を振り返り、
「SHIBUYA CITY FCの一番好きなところは翔さん(小泉翔さん)の解説。(ウィクラマラッチ 陸駆さんの)実況は完璧ですが、(翔さんの)解説は“解説していない”んです。『強い』『仕掛けろ』『スーパー』の三つだけ。見ている側の感情とまったく同じ解説というところが好きですね。その解説をやめないことが、来季もパートナーを続ける条件です」と冗談交じりに語ると、会場は大きな拍手に包まれました。
その後はクラブからのシーズン報告が行われ、来季は10チーム中7チームが東京勢となり、スタジアムや渋谷近郊での観戦機会増加に向けて調整中であることを紹介。あわせて、スポンサー企業が着実に増えていることや、区民施設の運営、商店街イベントへの参加など、地域に根ざした活動が広がっていることが紹介されました。
MVP発表と大盛り上がりのじゃんけん大会


2025シーズンMVPに選ばれたのは、植松亮選手。
「今年は怪我なくシーズンを終える事ができ、とても満足しています。主力としての覚悟と責任を持って後期も戦い、無事昇格を決められたことは何よりです。来年からはさらにレベルの高い舞台になるので、ピッチで走り続けられるよう頑張りたいと思います」と力強く語りました。
その後に行われたじゃんけん大会では、会場が一体となって大盛り上がり。
見事勝利を掴んだのは佐々木つぐみさん。名前が呼ばれると大きな拍手が送られ、選手から全選手サイン入りの公式ユニフォームが贈呈されました。
現役引退選手の挨拶“この場所で過ごした時間は一生の財産”

今季限りで現役を退く5選手が発表され、それぞれが想いのこもったスピーチを行いました。以下、登壇者のコメントです。
■ 木村壮宏 選手(GK 背番号1)
「シーズンが進むにつれて、試合に出ていなくてもチームに勝ってほしい、仲間が結果を出した時に嬉しくなれる、初めてそう思えるメンバーでした。この素晴らしいメンバーがJリーグを導いてくれると思うので、今後も応援よろしくお願いします」
■ 渡邉尚樹 選手(DF 背番号3)
「2シーズン戦って、2回昇格できたことを本当に嬉しく思います。引退を決断したことに後悔はなく、サッカーから離れる寂しさはありますが、これからの人生をもっと全力で楽しみたいと思います。 これからも渡辺直樹の人生を応援してください」
■ 佐藤蒼太選手(MF 背番号13)
「サッカー人生は悔しい思い出が多かったですが、最後の2年間で連続昇格できて、このチームに入ってよかったと心から思えました。 このチームはどんどん上に行くクラブだと思っています。選手ではなくなりますが、これからも同じ気持ちで応援していきたいです」
■ 坪川潤之選手(MF 背番号66)
「どこでサッカーを終えるかは、僕の人生にとってすごく大事なことでした。このSHIBUYA CITY FCで終われることを誇りに思っていますし、このクラブは必ずJリーグにたどり着くと思っています。僕がここにいたことを忘れないでくれたら嬉しいです」
■ 渡邉千真 選手(FW 背番号39)
「このクラブに2年間関わり、昇格という歴史に関われたことは、僕にとって大きな財産です。選手としては引退しますが、来シーズンも試合会場で皆さんとお会いすることがあると思います。その時は笑顔で会いましょう。チームが躍動する姿を楽しみにしています」
それぞれの選手が、SHIBUYA CITY FCでの経験や仲間への感謝、今後の人生への思いを語り、会場からは温かい拍手が送られました。
渋谷から、次なる挑戦が始まる


閉会の挨拶で登壇した山内一樹取締役会長は、今季の昇格について、選手・スタッフの努力はもちろん、日頃からクラブを支えてきたパートナーやサポーターの存在があってこそ成し遂げられたものだと、感謝の言葉を述べました。
また、来季については「これまで以上に厳しい戦いになる」と率直に言及。予算規模や環境の差がある中で勝ち抜いていくためには、クラブ単体の努力だけでなく、支える人々の存在が欠かせないと強調しました。
そのうえで「知り合いや仲間を巻き込み、このコミュニティをもっと熱量のあるものにしていきたい」と熱い思いを語り、パーティーは幕を閉じました。SHIBUYA CITY FCを「チーム」としてだけでなく、「街のクラブ」として育てていきたい。
その言葉には、サポーターや地域とともに歩み続けるクラブの姿勢と、未来への強い決意が込められていました。 SHIBUYA CITY FCの挑戦は、まだ始まったばかりです。
◾️SHIBUYA CITY FC
HP:https://www.scfc.jp/
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