探究を続けてきた高校生が見た「シブヤ未来科探究フェス」

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▲オープニングセッションの様子

2025年12月17日、神宮前5丁目にある青山キャンパスで「シブヤ未来科探究フェス2025」が開催されました!
シブヤ未来科探究フェスは、渋谷区が行う探究学習「シブヤ未来科」の取り組みの一環として開催され、渋谷区立小中学校の児童・生徒が参加する教育イベントです(渋谷区教育委員会、一般社団法人シブタン共催)。

現在高校3年生の私(たんりり)は、探究活動をもとに総合型選抜で大学受験を経験しました。そんな私が今回、小中学生が取り組む探究の発表を取材しました。

「探究」を学んできた立場だからこそ感じた驚きや気づきを、高校生の視点でレポートします。

まるで文化祭!自由に歩いて聞く探究フェス

第2回となった今回の会場になった「青山キャンパス」は、区立小中学校の仮設校舎です。
前回以前の代々木体育館での発表形式からガラリと姿を変え、自由に歩きながら学生たちの探究学習の集大成となる発表を聞くことができるとても活気のあるイベントになっていました。

会場に足を踏み入れてまず驚いたのは、圧倒的な人数の多さです。令和6年度から区立全小中学校で探究「シブヤ未来科」がスタ-トしたこともあり、幼稚園2校・小学校18校・中学校8校の計28校の幼児・児童・生徒たちが集まり、会場全体がとてもにぎやかな雰囲気に包まれていました。

また、今回のフェスは自分の聞きたい発表を自由に選んで見に行く、まさに文化祭方式でした!タイムテーブルを見ながら「この発表は面白そう!」と自分の興味のある教室に足を運ぶことができ、とてもワクワクしました。

小学生たちの考えた「未来の学校」に衝撃

私が足を運んだ教室では神南小学校の6年生が「未来の教室」について発表していました。改装工事を予定していることをきっかけに、「誰にとっても過ごしやすい教室とは何か」を考え直してみたようです!

発表の内容で驚いたのは、障がいのある人の立場に立って教室を見直していた点です。彼らは、実際に障がいのある人の立場に立って、教室内のどんなものが「壁」になるのかを調査していました。
例えば、視覚に障がいのある人にとって見えにくい文字の色を減らすことや、机や椅子の下にテニスボールをつけることで摩擦音を減らし、補聴器をつけている生徒などにとっても過ごしやすい教室を提案していました。

「好き」から広がる探究の形

▲児童が描いたイラスト

小体育館では長谷戸小学校の児童が「マイ・プロジェクト」という発表を行っていました。なかでも印象的だったのは「絵をかくのが好き」という自分の興味関心を探究し、将来やりたいことに繋げていた児童です。現在はデジタルツールを駆使して絵を描いているそうで、将来はイラストレーターになりたいと力強く語ってくれました。

学生の発表だけじゃない!体験交流ブースも

学生たちの発表を聞いた後は、企業やNPOなどの団体による体験・デモブースに立ち寄りました!

「SURGEON ACADEMIA(医療法人社団YM会)」のブースでは、内視鏡(胃カメラ)と腹腔鏡の手術の体験をしました。実際に自分で手術器具を動かしてみると、モニター越しでは距離感がつかめず、ものをつかむのも一苦労。さらにカメラの映像が左右反転して見えるため、手術の難しさを体感しました。

また「NHK」のブースでは、NHKの開発した「メリ探」という探究学習で活用するメディアリテラシーのWEB教材を紹介していました!

探究学習で重要なのは、自分の感じた疑問や足りない情報を調査・収集することです。その時に誤った情報を疑い、確かめることの大切さを知りました。このメリ探ではシミュレーション形式で体験することができます。

▲株式会社 MIXIのブース シミュレーションゲームを体験
▲一般社団法人渋谷未来デザインブース アンケートに答えたらレゴがもらえました

取材を終えて…

とても刺激の多いイベントでした。私自身、約1年間、受験を通じて自身の興味関心と向き合い専門性を高めながら探究活動を行ってきた一人です。「この社会のどんな点を変えていきたいのか」「将来は何を成し遂げたいのか」を必死に考え続けてきた経験があるからこそ、今回の小中学生の発表は探究の重要性を再確認させてくれました。

小中学生という早い段階から「答えのない問題」に挑む探究授業があることで、考える力や創造力が鍛えられ自発的に考えることのできる人に成長できる可能性が高まるんだなというのを肌で実感できました!
次のイベントやシブタンの今後の活動が楽しみです!

◾️一般社団法人シブタン
シブタン(シブヤ探究Lab)は2024年に設立された一般社団法人です。
全国初の探究授業「シブヤ未来科」を加速し、子どもたちに新たな学びを提供することを目的としております。
「シブヤ未来科」の拡充に合わせて、地域・企業との連携・拡大が必須だが、協議、連携は教員にとって、大きな負担となるとともに、学校格差が生じる懸念があります。
上記の問題点を解決するとともに、学校・行政・PTA・地域・企業との連携によって、個別最適化された探究的な学びを実現・促進エコシステムを構築する目的として、教育委員会・学校・PTA連合会のパラレル組織としての運営チームを組成しました。
現・旧PTA会長、教育委員会、教育専門家のメンバーにて、次世代公教育の探究学習支援プラットホームを構築いたします。
問い合わせ先:info@shibutan.or.jp

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