渋谷で生まれる共創のかたち vol.02「渋谷の未来」

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渋谷という街を、もっと面白く、もっとワクワクする場所にしたい。
そんな思いで、いろいろな挑戦をしています。
今日はその中から、特に力を入れている3つのプロジェクト、
アートと空間を活かした新しい挑戦、インバウンド事業、日本文化を伝える取り組み、そして地域と人をつなぐメディアづくりについて、お話ししたいと思います。

シブヤキャンバス(シブキャン)

まず一つ目は、渋谷センター街での貸しスペース運営です。
センター街って、昔から「若者の街」というイメージが強いですが、実は空きスペースの活用には課題も多い場所なんです。そんな中で、僕たちはオーナーさんから直接声をかけてもらい、いまポップアップスペースの運営をスタートしています。

20年以上渋谷で不動産関わってきた実績やネットワークを評価していただけた結果で今回のお話しにつながりました。シブヤキャンパス(通称・シブキャン)というプロジェクト名で、具体的には、空きスペースを使ったプロモーションと、若手アーティストの支援をしています。
空きスペースがあると、落書きも増えて景観もよくない。
アートで社会課題を解決するという要素と、若者アーティストへの支援、そして、ビジネスとしてのプロモーション活用と3要素が融合したものになっています。
プロモーションとしては、インバウンド向け商品のテストマーケティングをやっていく予定です。
飲食もできるように保健所の許可も取りましたし、物販、展示、飲食、すべてに対応できる“まちの実験場”みたいな場にしていきたい。
例えば、地方の事業者さんが渋谷で商品を出して、データ収集やフィードバックができる。そんな仕組みを作りたい。
三重や静岡、秋田、茨城など、県単位でも複数県合同でも参加できる柔軟な体制にして、地方のいいものを渋谷の中心から世界に発信していきたいと思っています。今後は渋谷全体に広げていきたいと思っています。
たとえばセンター街だけじゃなく、渋谷のあちこちに同じようなスペースを作って、そこをつなぐマップも作る構想もあります。

shibuyabai(シブヤバイ)市

そして二つ目は、shibuyabai(シブヤバイ)市の代々木公園出店。
shibuyabai市は、渋谷センター街で開催している、インバウンド向けの日本文化体験市です。
高クオリティな雑貨やヴィンテージ着物などを通して、本物の日本文化を届ける場として育ててきました。
この市を、もっと広いフィールドで、多くの人に開かれた形にしたい。
そんな思いがずっとありました。渋谷で展開してきたshibuyabai市を、より大きなスケールで展開したい。その目標にぴったりだったのが、代々木公園。本当は2年後に実現したいと考えていた目標です。

そんな中、開催の3週間前に急きょ話が舞い込んできました。準備期間もリスクも無視できない状況。でも、迷いはありませんでした。

これまで積み上げてきたコンテンツと仲間たち、そしてチームとしての成長を信じて、即決。
もちろん、代々木公園という大きな舞台でクオリティを保てるか、失敗のリスクもありましたが、これは必ず次につながるという直感的な確信がありました。不安を感じるといよりは、未来へ向けて踏み出したワクワクと高揚感でいっぱいでした。

実際に開催して得たのは、新しい仲間との出会い、リアルな運営経験、そして何より「やればできる」という手応え。
設営やオペレーションでは反省もありましたが、それすら次につながる大きな財産になりました。リスクを取ってでも直感を信じる。あの決断が、これからのshibuyabaiにとって間違いなくターニングポイントになると確信しています。

原宿表参道新聞2周年パーティー

さらに三つ目が、「原宿表参道新聞」2周年パーティーの開催です。
実はこの新聞、最初のころは地元の人たちにどれだけ読んでもらえているのか、正直不安でした。
でも、2周年を迎えた今回のパーティーには、地元の区長や教育長、商店街の理事長、さらにはラフォーレ原宿の社長さんまで顔を出してくださったんです。地元に根付いたメディアとして、ようやく一歩踏み出せたかなと思っています。

パーティーはただのお祝いじゃなくて、実は新しい出会いや商談の場にもなりました。こうやって地域のネットワークを広げながら、商店街やまちづくりにもっと貢献できる新聞になっていけたらと思っております。

地域とともに育つ、渋谷のまちづくり

今後も、渋谷を盛り上げていくために、地元の人たちと深く関わり合いながら、商店街や町づくりの関係者とのネットワークを広げていきたい。地域密着型の新聞を育て、渋谷に暮らす人、働く人、訪れる人たちが自然に交わるまちづくりのハブになれたらと思っています。

お祭りや地域イベントにも積極的に関わりながら、顔の見える関係性を、少しずつ、でも確実に広げていく。そんなふうに、人がつながる温度を大切にしながら、渋谷という街に新しい風を吹き込んでいきたいと考えています。

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