
普段はあまり表に出していないのですが、今日は、僕が渋谷で続けている街の清掃活動や防犯パトロール、そして渋谷センター商店街振興組合での取り組みについて、お話ししたいと思います。
渋谷を自分の足で歩き、自分の目で街を見続けること。
それが、この街と向き合うのが私のスタイルです。渋谷がもっといい街になるように、ひとつずつ、積み重ねていきたいと思っています。
渋谷の街を歩いてわかること

渋谷センター商店街振興組合で、私は現在、常務理事という役割をいただいています。理事長、副理事長、専務理事に続くポジションで、若手の筆頭として、日々この街に関わり続けています。
先日渋谷センター商店街振興組合の総会がありました。会員数は200を超えています。私が意識しているのは、渋谷センター街のお店同士、横のつながりをつくること。
たとえば、2025年春に実施したインバウンド旅行者向けのガイドブック「まちパスポート」では、その後のイベントで参加店舗同士の協力体制が築かれたり、実際に新しい動きが生まれています。
今までは組合に入っていても、実際の会に出席する人は少なかったのですが、今回は「まちパスポート」でお互いを知る機会も増えたせいか、明らかに出席者が増えましたね。
横のつながりが強くなることで、自然と共創が生まれたり、新たなビジネスチャンスやプロジェクトの連携が生まれるような仕組みになればと思っています。
※「まちパスポート」に関する記事はこちら
まだまだ横のつながりを作り始めた段階ではありますが、10年後には、センター街の全店舗の人が顔見知りになれるよう、会員同士のつながりを深めるネットワークを作りたいと思っています。

また、渋谷センター街では、街の清掃活動も大切な取り組みのひとつです。
商店街として365日、毎朝8時半から約2時間、清掃を行っています。晴れの日はもちろん、雨の日も風の日も、雪の日も、元旦も大晦日も関係なく、休むことなく続けています。
これは、観光で訪れる方々も含め、みなさんが渋谷に来たときに、まず「クリーンな渋谷」を感じてもらいたいという想いから続けている取り組みです。
きれいな街は、人の心を明るくする。地道だけど大きな成果につながる活動だと思っています。
パトロールで見つめる、渋谷のリアル

そしてもうひとつ、私がずっと大切にしてきたのが、防犯パトロールへの参加です。
このパトロールは20年前から続いていて、私は15年近く、週1回欠かさず街を歩き続けています。
パトロールは月3回、夜8時ごろから始まります。集合場所はセンター街の入り口近く。警察、区役所、行政関係者、そして商店街の理事メンバーが集まり、その日の重点ポイントを軽く打ち合わせしてから、街へと歩みを進めます。
パトロールは強制的なものではなく、あくまで対話をする姿勢で行います。
キャッチ行為をしている人、違法ライブを行っているグループ、違法駐車や路上喫煙をしている場所を見つけたら、まずは穏やかに声をかけ、状況の改善を促していきます。叱責するのではなく、対話を通じて街の安心・安全を守る。それが私たちの基本姿勢です。
パトロールは私にとっては、リアルな渋谷を感じられる大切な時間でもあります。また、歩く中で、顔なじみの店舗オーナーや店員さんたちと何気ない会話を交わすのも、楽しみの一つです。
「最近どう?」
「新しいお店、オープンしたんだね」
そんな何気ないやり取りの積み重ねが、街を支える信頼関係を育てていきます。
ときには街づくりに関する相談を受けることもあれば、こちらからイベントのアイデアを提案することも。現場には、理事長、副理事長も参加していて、同じ目線で街を見渡せるのも大きな意義です。その場で「ここをこうしたいね」と具体的な話ができるし、ビジネスにつながる関係性を築ける機会にもなる。パトロールは、ただ歩くだけの活動ではなく、言うなれば“移動式会議室”。歩きながら、リアルタイムで渋谷の今と未来について意見を交わす、そんな貴重な場になっています。
自分の目で、耳で、渋谷を感じる

なぜ、忙しい中でも私はパトロールに参加し続けるのか。そうよく聞かれます。
その理由は「渋谷を自分の足で歩き、自分の目で街を見続けること」が大事だと感じているからです。夜の渋谷を自分の足で歩き、自分の目で街を見渡すこの時間は、どんな資料よりも確実で、渋谷のリアルを教えてくれます。渋谷は変化が早い街。流行も、課題も、顔ぶれも、毎日のように変わっていく。
だからこそ、肌で感じたリアルな空気感をや変化を大切にしたい。自分の足で歩き、自分の目で見て、自分の耳で声を聞く。
それが渋谷という街と向き合うのが私のスタイルです。
これからのセンター街に向けて

これからのセンター街は、もっと“人のつながり”を感じられる場所にしていきたいと考えています。
街が変わるためには、まず人が変わり、そして関係性が変わることが大事です。
一店舗単位の努力だけでなく、商店街全体でお互いを支え合い、盛り上げていく。そんな空気を作っていきたい。
インバウンド需要も高まる中で、海外からのお客様にも「また来たい」と思ってもらえる、安心して過ごせる街づくりを進めたい。街パスのような取り組みもさらに進化させ、商店街のメリットを感じてもらえるような仕組みづくりにも挑戦していきます。
そして何より、これから先の10年、20年を見据えて、次の世代に誇れるセンター街を残したい。人が育ち、街が育つ。そんな未来を目指して、これからも渋谷の真ん中で、仲間たちと一緒に走り続けたいと思っています。
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