2024年11月16日〜24日、渋谷ヒカリエ 8/COURTにて『渋谷アーカイブ写真展 2024』が開催されました! 実は私、本企画展のファンで、昨年は西武渋谷B館で行われた同写真展にも行かせていただいたのですが、今年は一日スタッフとしてお手伝いさせていただきました。
渋谷アーカイブ写真展とは?
渋谷アーカイブ写真展とは、道玄坂にかつてあった服飾店の「大西屋」三代目、大西忠保さんが撮影した1960〜80年代の渋谷の街の写真展です。
ちなみに大西忠保のご子息は渋谷新聞のアドバイザーで、道玄坂商店街振興組合 理事の大西陽介さんです。大西陽介さんの記事はこちら
大西忠保さんは大学時代からカメラクラブに所属し、大西屋の三代目に就任してからも街の風景を撮影し続け、撮り溜めたフィルムは数千本に及ぶそう。本展示ではその膨大なコレクションの中から厳選した300点が展示されています。今年度は2023年の前回展からさらにグレードアップし、渋谷だけでなく原宿や代官山で撮影された100点も追加で展示されていました!
各写真の下部にはQRコードが添えられており、読み込むとGoogleストリートビューで現在の風景との変化を見比べることができます。面影のある場所もあれば、え!今のこの建物の場所はこんなに何もない道だったの!?と、街の変化に驚くことも。街の歴史をたどる中で色々な変化に気づくことができました。
初めて見る渋谷の街。Z世代の反応は
写真展に訪れていた渋谷新聞メンバーの瑛人と理吾に感想を聞いてみました!
【渋谷新聞ライター・瑛人】
ーー瑛人も1日スタッフやってたよね、参加してみてどうだった?
「ひとつの空間に子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い世代がいて、それぞれが渋谷の街の歴史をじっくりと見ていて。昭和の地域の雰囲気っていうのかなあ、渋谷が共通点となって、この場に集って、出会って、対話ができて。地域の繋がりを感じられる展示会だった! すごく心地の良い空間だったなあ」
【渋谷新聞編集長・理吾】
ーーかなりじっくり写真を見てたけど、、どうだった?
「知っているはずの街なのに初めてみる場所のようで面白かった! 今僕が見ている2024年の街もいつか懐かしいものになるのかなあ、なんて考えたり。すごく不思議な感覚になったなあ。あとは、写真を見ていると人の表情や服、当時の流行り、言葉じゃ表現できない当時の雰囲気が見えてきて写真ってすごいなあって思った」
ーーだよね!今の街を後世に伝えていきたいなって。ストリートスナップをする者として、私が知っている今の渋谷の景色を写真に記録して、いつか展示したいなって思った!!
ところでこの写真の男の子、ちょっとリゴに似てるね(笑)
ノートに綴られた街への想い
会場には感想ノートが設置されており、多くの方が渋谷の街に対する想いを丁寧に綴られていました。当時の渋谷をよく知っている方からは、「懐かしい気持ちになった、タイムスリップしたよう。このような気持ちにさせてくれて、思い出させてくれてありがとう」と、ものすごく暖かく、うるっとくるような言葉がたくさん残されていました。街の変化の中に多くの人がいて、思い出があって、私は街をちゃんと見ているだろうかと考えるきっかけになりました。もっとゆっくり味わって歩いてみてもいいのかもしれないなあ…。
変わりゆく街の中に在り続けるもの
1日スタッフとして会場に立ってみて、写真を通して渋谷の街にいた人、いる人と実際に交流できて、すごく深い繋がりを感じました。印象的だったのは、当時の渋谷をよく知っているおばあちゃんとの会話で、私が知らない渋谷のことを教えてもらったり、逆に私がよく知っている今の渋谷についてお伝えしたり。同じ街なのにそれぞれ知っている渋谷が別にあって、それを交えていくのがすごく面白く貴重な時間でした。写真を見ながら思い出を伺っていると、なんだか当時の渋谷の街を旅しているような気持ちになって、でも今の渋谷にはないものがたくさんで、少し寂しい気持ちになりました。
都市開発が進み、進化し続ける渋谷の街。建物や街の景観が変わっても、人と人との間で生まれた思い出はこの街に在り続けると思います。アーカイブ写真展を通して他世代と繋がり、渋谷とその人の思い出を知ることができて、言葉を交わすことができて、すごく心地良い時間でした。来年もぜひ開催してほしい〜!!
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