渋谷と言えば何?という質問の答えになりそうな「スクランブル交差点」。 ハチ公改札を出るとすぐ目の前に広がるスクランブル交差点は世界で一番有名な交差点と言われるほどです。 無数の人々がぶつからずに交差する有様は外国からの観光客にとって不思議な光景のようです。 私自身も田舎から出てきてその通行量の多さには目を丸くしました。 今回はそんなスクランブル交差点の豆知識を披露していきます。 もう既に知ってるよという方も多いかと思いますがお手柔らかにお願いします。 前編と後編に分けてご紹介致します。それでは参りましょう!
①スクランブル交差点の定義
当たり前のようにスクランブル交差点という言葉を使っていますが改めて「スクランブル交差点ってどういう交差点?」という質問をされると答えに詰まってしまう人も結構いるのではないでしょうか? スクランブル交差点とは全ての方向からの車両を一時停止させて歩行者が縦にも横にも斜めにも自由に横断できる交差点のことを指します。 1968年にできた熊本県熊本市の子飼の交差点が日本初のスクランブル交差点だそうです。 ちにみに現在日本には800箇所以上のスクランブル交差点が存在します。
②渋谷スクランブル交差点が出来たのは1973年
正式名称を渋谷駅前交差点と呼ぶこの交差点がスクランブル化されたのは1973年です。 1960年代の日本の経済成長に乗じて丸井渋谷店、東急百貨店、西武百貨店が開業することにより渋谷に多くの人が集まることとなりました。 そして極め付けは1973年の渋谷パルコの開業だったようで渋谷への人の流入が一気にそれまでの3倍以上に爆発したようです。 このパルコの開業に合わせるかの如く人の流れの安全面を考慮して渋谷駅前交差点がスクランブル化されたようです。
③信号は120秒で切り替わる
スクランブル交差点の信号は120秒で切り替わります。長くもなく短くもなく丁度良い間隔なのでしょう。 この信号切り替え時間に合わせて各方面にあるスクリーンに映る広告も120秒を1ロールとして繰り返されているそうです。 例えば120秒の1ロールの中に30秒のCMを4つ集めて構成したりするのでしょう。 この1ロールの広告の計画性が赤信号の待ち時間のストレスを和らげてくれているようです。 逆に言えばこの120秒の赤は企業にとっては大チャンスの120秒ですね!
④一回の青信号の通行量は3000人(コロナ前)
冒頭でも述べた通りスクランブル交差点の通行量は凄まじく、その数の多さは世界的にも有名です。 1回の青信号120秒の間に渡る人の数は多い時間帯で3000人以上と言われております。 ちなみに1日合計すると平日で約26万人、休日で約39万人がアベレージの通行量だそうです。 さらに大型連休やイベントがある際には50万人以上になるようです。 ハロウィーン、大晦日、W杯の際には半端ない数字を記録することとなります。全てコロナ前のデータとはなりますが凄まじい数です。
⑤コロナ禍で交通量はどれくらい減った?
ライフログアプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供する企業・レイ・フロンティアのデータによると2019年の9月-12月と2020年の9月-12月で比較するとスクランブル交差点の通行量はどの世代においても概ね半分に減少しているようです。 ちなみにレイ・フロンティアはスクランブル交差点がどの路線より流入されているかのデータもとっており、1位は東急田園都市線2位は京王井の頭線3位は山手線だそうです。 https://www.rei-frontier.jp/
まずは前編で5つの豆知識をご紹介致しました。皆様は全て知っていましたか? 渋谷に20年近く携わっている私はお恥ずかしながら殆ど知らなかったです。 まだまだネタが豊富なスクランブル交差点です。後編にご期待ください!