
渋谷3丁目、渋谷駅新南口からすぐ、明治通り沿いにある大野ビルのオーナーであり、渋谷おおの歯科・矯正歯科(2025年5月23日開業予定)の院長である大野正明さん。渋谷で生まれ育った大野さんだからこその視点で、渋谷についてお話いただきました!
生まれ育った渋谷について

ーーまずは、大野さんが生まれ育った渋谷について聞かせてほしいです。
僕は1982年生まれで、今年で43歳になるんですけど、この渋谷で生まれて育ちました。渋谷っていうと、今は外国の人がスクランブル交差点にたくさん来て観光名所みたいになっているんですけれど、昔からたくさんの人が遊びに来る場所でした。中・高校時代には、TSUTAYA(1999年開業)ができて、その前にあった109(1989年開業)のカリスマ店員ブームに牽引されて色々なアパレルブランドができました。そこから渋谷に若い子たちが買い物に集まるようになってきて、渋谷は盛り上がってきたと思っています。
ーー大人になってからみる渋谷は昔とどう違いますか?
自分が小中高みたいな時は普通に渋谷はみんなで遊びに行くような場所だったので楽しい場所でしたね。僕は今子供が二人いるので、結構親目線になってきています。渋谷は常に人がいて賑やかに盛り上がってる街という印象なので、やはり人がいなくなると寂しいなーと思います。最近ちょっと渋谷怖いなとかギラギラしているなぁと感じて、行くの引けるなーみたいな風に言う若い子たちもいるんですよね。そういった意味では誰にでもやはり来てもらいやすいような街にしていきたいなと思います。ファッションとかを発信し続けてきた街だったので、この渋谷の尖っている部分みたいのは残しつつ、新しい魅力をプラスで作っていけるといいんじゃないかなって思いますね。
ーーお父さんは、渋谷区東口町会長、商店会長をされていたと聞いていますがどのような活動をされていたのですか?
父は、このエリアの飲食店とかを営業している人たちが加盟している商店会長を長く務めさせていただいていました。渋谷の一部にはなりますけれども、街づくりに自分の父は貢献していたのかなと思います。
春先になると渋谷川沿いにある桜を鑑賞するんですよ。あれ実は桜があったら外国の人とかも見に来てくれるんじゃないって提案があって商店会とか町会が考えた案なんです。駅からもすぐのところに桜スポットができたってことで、結構写真を撮りに来てくれるようになりました。そういうのを見ていると自分たちが計画したものが実を結んでいるなと思いますね。またその写真がインターネットとかSNSで拡散されると、ああここいいね!みたいになっていきますね。
NEW OPEN!渋谷おおの歯科・矯正歯科

ーーオープンしたらどんな人に来てほしいですか?
いや、もう、世界中から来てほしい。世界の中心の渋谷ですから!「世界の中心で歯を叫ぶ」(笑)スクランブル交差点で虫歯〜〜!って(笑)実際、人が集まってるでしょう。こんなに毎日、1ヶ所にいろんな国の人が集まっている場所は少ないと思います。
ーーお話をしていて、対外意識を強く感じるんですけど、留学とかしていましたか?
高校生の時に、イギリスに1年ぐらい留学していました。今はインスタ見ると、リアルにどの地域の状況もなんとなく分かったりしますけど、僕たちの時代はインターネットがないので今とは状況が違うと思いますね。情報量が全然違ったんで、現地に行くと凄い刺激もあって、インターナショナルスクールには色んな国の人が留学に来てました。そこで、帰属意識じゃないけど、自分はこの国の人間でこの国をしっかり盛り上げるんだみたいな「地元の強いアイデンティティー」を強く感じました。
ーー「地元の強いアイデンティティー」とはどういう意味ですか?
例えば、日本人が世界に行ったとして、自分はどこ出身か聞かれた時にどこを言うと思いますか?例えば日本とか、東京とか大阪とか、その帰属意識がどこが一番強いか。そういうことを考えた時に、自分は東京、というより「渋谷」という感じがしています。そういうイメージですね。渋谷がかっこいいと思って生まれ育ってきたんで、渋谷に誇りあるんだと思います。だから自分は何人と聞かれたら、日本人じゃなくて渋谷人って答えたい!そういうアイデンティティですかね。
ーーそこから歯医者になったきっかけはなんですか?
あんまり美化できるエピソードではなくて、自分が将来何になるか考えたんです。選択肢の一つは、サラリーマンをやって、辞めて、父親のビルの仕事に携わるというものでした。だけどそれはちょっと暇かなーと思って何か一緒にできる仕事はないかなというふうに考えました。まず資格業はいいなと思ったんですよね。資格業は自分の好きな場所で、考え方によっては好きな時間働けるから、とにかく資格を取るというのを考えました。そこで比較的合格率の高い医療系の道に進むことを決めて、歯医者になりました。
ーーそこから自分の歯医者を持つほど熱意が生まれたのがすごいです
そうですよね。渋谷で1店舗やりたいなと思っていて。僕は元々地方でも仕事していたんですけど、父が急に亡くなったので、実家のビルで不動産の仕事ができて、あとは歯医者の仕事もできるんだったら、自社ビルで開業するのがいいのかなというのが経緯です。
50年以上続く、大野ビル

ーー渋谷という街でビル経営をする大変さとか良さとかってなんですか?
渋谷だから、他の方のところと比べても、テナントさんの応募は来ますよね。その反面、競争が激しいから経営が上手く行かなくて出ていっちゃうっていうことも結構あるし、賃料の交渉とかもあったりするので、そこは考えると難しいですね。オーナーとしては、ビルに入っているテナントさんを応援したいっていう気持ちもあるけれど、ビジネスとして考えた時に、賃料を大幅に下げるかって言うと、自分のビルを維持していったりとか、経営者としてはビル単位で利益は上げていかなきゃいけないので、そういうのが結構大変かなと思います。
ーー最後にこれからの渋谷への意気込みをお願いします
世界の中心が渋谷になるように、みんなで一体となって街作りをしていきましょう。渋谷を世界一の、まあもう世界一なんだけど(笑)そういう街にしよう、と思っています。
取材を終えて

大野さんは「渋谷は、色々な出会いがあり、そこから楽しい体験ができるきっかけに溢れている場所」と言っていました。私もその通りだと思います。渋谷に通うようになって、たくさんの出会いが生まれたなと実感しています。今ちょうどかかりつけの歯医者がないので、渋谷おおの歯科、いきます。
最後に、
「交差点のど真ん中で大の字に寝っ転がった、そこが中心」
◾️大野正明
慶應義塾大学法学部法律学科卒業
昭和大学歯学部学士編入、卒業
神奈川県片山歯科医院で研修
神奈川県医療法人香裕会で、分院長勤め
渋谷おおの歯科・矯正歯科 院長
HP:https://shibuya-ohno-dental.com/
◾️渋谷おおの歯科・矯正歯科
2025年5月23日(金)オープン
歯科・矯正歯科・歯科口腔外科・小児歯科
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-18-8 大野ビル4階