【開催レポート】國學院大学大学生による渋⾕区を魅力的にする提案 決勝大会に参加

渋谷区東4丁目にある國學院大学渋谷キャンパス。
ここで渋谷の街をテーマにした演習形式の授業が行われています。そちらの決勝大会に審査員として参加させてもらいました。経済学部1年生の約500人を対象に行われる必修科目「基礎演習B」。
1年生ということは、入学したばかりの大学生。渋谷で4年間の大学生活に送る大学生に向けて、数ヶ月をかけて行なわれています。
今年度のお題はずばり!「渋⾕区の特徴と課題を指摘し、渋⾕区の環境をより魅⼒的にするための具体的な⽅法を提案せよ」というもの。

渋⾕区のビジョンに掲げられている以下の視点を選択し、学生が4人一組のチームになって提案するというものです。① 住む環境(住⺠):渋⾕で暮らす⼈々の住みやすさの視点
② 働く環境(社会⼈):渋⾕で働く⼈々の働きやすさや企業の成⻑の視点
③ 住む&働く環境(住⺠・社会⼈):渋⾕に住み、渋⾕で働く⼈々の街づくりの視点

事前の課題を終えて予選6チームを選定

事前に行われた講義の中でまずは、渋谷新聞代表の鈴木から、渋谷区の特徴についてインプットを行いました。
併せて、各チームは、渋谷区が定める「渋⾕区産業・観光ビジョン」を読んで要約するという課題を行います。
さらに「渋⾕駅周辺まちづくりビジョン」を読んで、渋谷駅周辺で自分たちが興味があるエリアを選んでそのエリアの特徴をまとめるという課題を行います。そして、数々の課題を終えたチームから提案する予選が行われ、21クラスからそれぞれの代表チームが決定しました。
さらにその中から決勝に進出する6チームが書類選考され、以下のチームが決勝に進出!

  • チーム名:モグラコロッケ タイトル:渋谷の昔と今を繋ぐ
  • チーム名:生クリーム タイトル:店と来街者のマッチングアプリ「Shibuya Reserve」
  • チーム名:犬飼いたい🐶 タイトル:クリーンな未来への一歩
  • チーム名:国士無双 タイトル:訪日外国人旅行者への対応
  • チーム名:ティラミス タイトル:移動しやすい街の実現に向けて
  • チーム名:changers タイトル:路上飲酒対策の刷新

いよいよ決勝大会が開幕

予選を勝ち抜いた6チームによる決勝大会が行われたのは2023年12月13日。
場所は、國學院大学渋谷キャンパスにある大きな教室。発表者だけでなく、発表者のクラスのたくさんの学生も参加しています。司会進行や運営も全て学生が主体に行います。
派手なオープニングムービーと共に始まった決勝大会。それぞれのチームからプレゼンが行われます。鈴木新聞代表の鈴木と、副代表の鏡も審査員として参加させていただきました。
着眼点や論理性、情報収集力、実現可能性、プレゼン力などをもとに審査しています。

そしていよいよ優秀賞、最優秀賞の発表です。優秀賞に選ばれたのは、「移動しやすい街の実現に向けて」というテーマで発表されたチーム「ティラミス」。
渋谷駅周辺の移動手段改善に向けて将来整備される予定のスカイデッキに接続予定のヒカリエデッキに着目して、ヒカリエデッキで擬似学園祭を開催しちゃおうというもの。
実現性も高く、着眼点も良い提案でした。

最優秀賞に選ばれたのは、このチーム

「訪日外国人旅行者への対応」をテーマにしたチーム「国士無双」が最優秀賞を獲得!

このチームが行った提案は、観光案内をしてほしいと登録を行った訪日外国人旅行者に対して、外国人と関わりたい日本人をマッチングするアプリ「HACHIAWASE(ハチアワセ)」です。

この提案の良いところは英語のスコアで時給を変えること、さらに、英語対応のスタッフを求める飲食店等への人材派遣するものです。
外国人観光客の対応は渋谷の大きな課題になっており、このような大学生の提案がその解決の糸口になるのではと思いました。

受賞したチームにはそれぞれ賞状や景品が渡されました。
今回提案されたプランはどれも素晴らしいアイデアばかりで、審査するのにとても苦労しました。

アイデアにとどまらず、若い人たちの力で実現に向けて進めていければと思います。

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