「”知っている”から”やっている”へアクションの変化を」
「NOVUS FUTURE DESIGN AWARD」(注1) の最優秀賞を受賞した『Shibuya SDGsポスター』の制作者であり、コピーライターの⻘⼭ 紀恵(あおやま きえ)さんにお話を伺いました。(聞き手:やつげんき 高校1年) (注1) SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 実⾏委員会による、よりよい未来を競いあうアワード。
Shibuya SDGsポスターとは、渋⾕区内の各企業、各店舗がSDGs達成に向けた取り組みを発信するポスター。
⼀般的な⻑⽅形のポスターと異なり、17個の⽬標課題ごとにパズルのピースのような形になっていて、これを組み合わせると⼀つのポスターが完成します。
デジタル広告が増える中、紙ならではの「どこにでも貼れる」「変形できる」という特徴を⽣かし、あえてポスターという媒体を選びました。
ポスターに⽬標に向けて実施していることを記⼊でき、”知っている”から”やっている”へとアクションを変化させて欲しいという思いが込められています。
取り組んでいる課題だけを選ぶことができるので、企業や店舗の個性が出せる仕組みにもなっています。
実際に掲載している店舗からは、お客さんとのコミュニケーションツールになり、記⼊することで⾃分が取り組んでいることを改めて認識できたという声も多いそう。素材も特殊なものでFSC認証紙(注2) を使って印刷されています。 (注2) 適正管理された森林⽊材による紙
ポスターの制作期間は応募から含めて約半年。
「アイデアが出るのは⼀瞬、デザインを含め制作するのがその何倍も⼤変です」と⻘⼭さん。
そして、制作よりも難しいのが、実際にポスターが貼られることだと続けます。第一ステップとして、渋⾕区内の100企業、店舗に掲載し参加してもらうことを目標に掲げています。
最後に“今回のポスターや今後作っていく作品を通じてどんなことを伝えていきたいか”と尋ねてみると「何かを伝えたい⼈の⼿助けをしたい」と答えてくれました。
それはSDGsが掲げている”誰1⼈取り残さない”というメッセージと共通しているように感じられます。
青山さん自身もこのポスターを広めていくために渋⾕区SDGs協会のキッズアンバサダー達をはじめとした、多くの⼈たちに助けられているそう。
SDGsの課題に限らず、世界各国の⼈々や地球が抱える問題解決のためには、⼈々の助け合いと問題への意識が必要だと感じられました。
『Shibuya SDGsポスター』はShibuya SDGs ホームページから無料で参加で申し込みができます。
11月には、SIW2021(SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA)にてキッズアンバサダー達によるワークショップも開催されるなど、今後の広がりが楽しみです。
SIW2021「Shibuya SDGs ポスター」ワークショップ
●長谷部渋谷区長訪問時の写真