はじめまして渋谷新聞です。

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2021年11月10日(忠犬ハチ公の誕生日)に渋谷新聞を立ち上げることになりました。
渋谷新聞を作ろうと思ったきっかけについて、代表の鈴木大輔と編集長の鏡晋吾との対談(雑談)でお伝えします。

 

渋谷新聞をつくろうと思ったきっかけ

(鏡)渋谷新聞を作ろうと思ったきっかけについて改めて教えてください。
(鈴木)渋谷区には既にいくつかのローカルメディアがありました。
恵比寿新聞や富ヶ谷新聞、ササハタハツ新聞、さらに代々木上原新聞が2021年8月に立ち上がりました。
これらは恵比寿新聞を中心とした地域密着新聞ネットワークのひとつです。
ちょうどこの渋谷駅周辺のメディアがなかったところ、その恵比寿新聞の代表者であるタカハシケンジさんからやらない?って声をかけられたのがきっかけです。

うちの母体は太平洋商事という、渋谷センター街で47年続く地域密着の不動産会社ですが、今年に入ってシブテナと、kokaraというメディアを立ち上げました。
このメディアを立ち上げたことによって、色んな人が繋がっていくことを経験していたので、この話を聞いた時にすぐに飛びつきました。
人と出会って繋がっていくという点で、渋谷新聞がすごく良いツールになると思いました。
また、これまで、実直なまでに地元に入り込んで活動していたので、このメディアをできるのは自分しかないと思いました。

 

人と人が繋がっていくということ

(鏡)なぜ人の繋がりを大切にしているのですか?
(鈴木)本業の不動産業を父親から引き継いだ時に、すごく営業不振に陥った時期がありました。その時、大切にしていたのが地元での人脈をつくっていくこと。
渋谷区との繋がりだけでなく、商店街や区民との繋がりなど、ありとあらゆる繋がりを築いていきました。
当時自分は20代で、年長者の方に顔を覚えてもらうのは本当に大変でしたが、積み重ねていくことで信頼してもらえるようになり、徐々に大きな仕事も任せてもらえるようになりました。
そして今なら、センター街で何かやるなら鈴木のところに相談に行ってみようといって来てくれる人が増えたのは嬉しいことです。

(鏡)
人と人が繋がっていくことで、まちづくりにも繋がっていったんですね。
改めて、渋谷新聞を立ち上げることになって、どういったメディアにしていきましょうか?

(鈴木)
そういった意味では、ずっとまちづくりの仕事をしてきた鏡さんが加わってくれたのも大きいです。
私たちでこのプロジェクトを考え出した時は、渋谷という街を世界に発信していこうというような視点で考えていましたが、ケンジさんとの話や、色んなローカルメディアを研究してみて、外に発信するのではなくて、「渋谷の中の人」に発信していくことが大事だということに気づきました。
「渋谷の中の人」にこの記事を読んでもらって、渋谷のことがもっと好きになって、この記事の中の人と繋がりたいという連鎖が生まれてくるといいですね。

(鏡)
ケンジさんとの話でも、「記事が街の歴史になる」といった話や、街の中で熱を生んで外の人との関係性をつくる「関係資本構築」といった話もありましたよね。
渋谷新聞では取材するライターの人たちも特徴がありますよね。

 

色んな視点で渋谷を見るということ

(鈴木)
私も長年、渋谷に住んでいると近視眼的に渋谷の街を見てしまうことがありますが、地方の人が渋谷にお店を出したいという人の話を聞くと、全く違った見方で渋谷を見ていることに気付きます。
そういった意味で、色んな人の視点で渋谷を取材するのが良いと思っています。
考えているのは、主婦(主夫)の人たちの視点と、中高生の視点を入れることです。
ライター養成講座を通じてたくさんのライターの方に記事を書いてもらいたいと思っています。
先日、ラジオで大学生と話していたのですが、センター街にあるBershkaがインスタスポットになっていて、たくさんの若者が写真を撮っていると知りました。
我々だけだとそういうことも知らないですもんね。

(鏡)最後に、渋谷新聞を通して、渋谷をどういう街にしていくたいと思いますか?

(鈴木)
渋谷新聞というメディアだけでなく、コミュニケーションを生むリアルな場をどんどん作っていきたいと思います。
我々はシブテナというコミュニティスペースを運営しています。この場所で月一回リアルイベントを開催したいと思います。
このイベントでは渋谷新聞で取材した人に来てもらったり、渋谷新聞のライターになりたい人などたくさんの人たちを集めて色んな話をしたいと思っています。

 

プロフィール

代表 鈴木 大輔(すずき だいすけ)

1982年6月東京生まれ。太平洋商事株式会社入社後、地場の不動産業者として少人数体制にも関わらずこれまでに1,000件以上の事業用不動産契約を成立させる。2015年より太平洋商事の代表取締役に就任。誠実な経営方針が功を奏し事業の拡大に成功する。
不動産業で培った経験をもとに地域貢献活動にも積極的に参加する。
今では各方面より頼られる渋谷のコンシェルジュ的な役割を果たしている。
鈴木大輔役職
◇渋谷センター商店街振興組合・宇田川町会 常務理事
◇(公社)東京青年会議所 渋谷区委員会 第45代委員長
◇東京商工会議所 渋谷支部 青年部副幹事長
◇(公社)渋谷法人会青年部会 幹事
◇一般社団法人渋谷区SDGs協会 代表理事
◇株式会社シブテナ 代表取締役会長
◇太平洋商事株式会社 代表取締役
◇親孝行メディア KOKARA代表
◇中高生起業支援事業 MANABUYAファウンダー

 

編集長 鏡 晋吾(かがみ しんご)

1976年10月神戸市生まれ。高校3年時の阪神淡路大震災での被災がきっかけで、大学、大学院で建築学を専攻。2002年に森ビル株式会社に入社。その後、株式会社ビーバイイーに参加し、国産原料を用いた食品・化粧品の商品開発・販売や、オーガニックサロン、カフェの運営を務める。一方、並行して、地方の人材育成、地域ブランディグを行うNPO法人「まちづくりGIFT」の理事を務める。2021年一般社団法人シェアリングエコノミー協会事務局次長ならびに、一般社団法人渋谷区SDGs 協会事務局長に就任。一級建築士。事業構想修士。

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