渋谷の地下で、大人びた音楽体験。“いい音楽”って、結局なんだろう?“正解”をあえて外した、ちょっと不思議で刺激的なDJイベントに潜入!その名も――『Anything But Good Music 2025』

シェア・送る

ホストDJの柴田廣次さん

2025年3月21日、渋谷PARCOのB1F『QUATTRO LABO(クアトロラボ)』にて、『Anything But Good Music 2025: Lookin’ For A New-New♪』が開催されました。このイベントは、「いい音楽(と世間一般で言われている)以外なら何でもある!」「そもそもいい音楽って何だろう?」という究極の問いかけを込めた、通常の音楽バーとは一味違う選曲を楽しめるプログラム!

第1回目は、ホストDJの柴田廣次(DJ☆SHIBATA a.k.a. 柴田廣次)さん、特別ゲストDJとして大塚広子(Key Of Life+)さんと佐藤達郎(DELFONICS代表)さんが登場。

隠れ家的空間で、音楽に没入

「QUATTRO LABO」は、東京の音楽・ライブシーンを長年けん引してきた「クラブクアトロ」が運営するCAFE&BARです。クラブクアトロは開業から約40年、常にその時代の“Good Music”を発信し続けてきた場所。成人したばかりの私にとって、クラブクアトロはまだ足を踏み入れたことのない、憧れの場所です。

そんなクラブクアトロのスピリットを受け継ぐQUATTRO LABOの店内には、暗めの照明が灯り、渋谷の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた雰囲気が広がっています。音楽に包まれながら友人とゆったりと会話を楽しむ人、一人で静かに音に耳を傾ける人 -訪れた人たちは、それぞれのスタイルでこの空間を思い思いに楽しんでいました。その様子がとても印象的でした。

ホストDJ 柴田廣次さん(DJ☆SHIBATA)

イベントのスタートは、ホストDJ・柴田廣次さん(DJ☆SHIBATA)!登場した瞬間から空気がガラッと変わり、「あ、なんか始まる!」というワクワクが一気に加速しました。エネルギッシュな選曲でありながらも、不思議と落ち着くというか、じわ〜っと心に染みるものがありました。音楽に詳しくない私でも、気づいたら自然とその空間に引き込まれ、とても楽しい時間になりました。音の波に包まれるって、こういうことなのかも。

ホストDJの柴田廣次さん

ゲストDJ佐藤達郎さん(DELFONICS代表)

次に登場したのは、佐藤達郎さん(DELFONICS代表)。すごく落ち着いた雰囲気で、立っているだけでかっこよさがにじみ出ていて、「大人ってこういうことか…」と思ってしまいました。音楽も、ただかっこいいだけじゃなくて、空間そのものと一緒にデザインされているような感じ。BGMというより、空気に溶け込んでいて、気づいたらその世界にすっと入り込んでしまっていました。選曲もすごく丁寧で、会場全体がふんわりと温かくなるような感覚がありました。 なんだか、“余裕のある大人の世界”をちょっとだけ体験できた気がします。

ゲストDJの佐藤達郎さん(DELFONICS代表)

感想

DJの世界に触れるのは今回が初めてだったので、最初は「どんな雰囲気なんだろう…?」と少し不安もありました。でも、会場に一歩足を踏み入れると、その空気にすぐに包まれて、音楽が流れることで空間の雰囲気がガラッと変わるのを感じました。周りを見てみると、参加者それぞれが自分のスタイルで楽しんでいて、お酒を飲みながら会話している人もいれば、一人で静かにカウンターに座って、日記を書きながら音に浸っている人もいて。そんな様子を見て、「空間を楽しむ」ってこういうことなんだなって、なんとなく分かった気がしました。DJの選曲や会場の雰囲気には、どこか“余裕”みたいなものがあって、大人の世界をちょっとだけのぞかせてもらったような気分でした。音楽をただ聴くだけじゃなくて、それが「特別な時間」に変わることもあるんだなと思って、とても印象に残る体験になりました。今回の経験をきっかけに、これからもいろんな場面で、自分の世界や視野を広げていけたらいいなと思います!

次回予告 

次回の「Anything But Good Music 2025」は5月16日。ゲストには、岡田拓郎(プロデューサー/ミュージシャン)さんも参加するそうです。興味のある方はぜひ渋谷PARCO地下1階の「クアトロラボ」まで足を運んでみてください!

◾️QUATTRO LABO
場所:渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ B1F
公式HP https://quattrolabo.com/

◾️佐藤達郎(DELFONICS代表)

学生時代は音楽に没頭するも、一方でアンティークやグラフィックなデザイン小物に魅かれ、1988年ステーショナリーメーカーDELFONICSを設立。ユニークで新しいデザインアプローチにより、従来の文具市場のみならず雑貨店やファッション業界から注目を集める。定番メモノート「Rollbahn」など商品企画デザイン、文具・雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smith」「six」を国内とパリ ルーブルにて立ち上げ、全てのデザインディレクションに関わる。近年はオフィスロビーや住宅など空間デザインも手がける。音楽がらみの活動も多く、店舗BGMは自身でセレクト。

■DJ☆SHIBATA a.k.a柴田廣次(Long Distance Love)

1983年パルコ入社、広告キャンペーン、アート・音楽・映画イベントや店舗開発等を多数手掛ける。その後渋谷パルコ店長〜株式会社パルコシティ(現株式会社パルコデジタルマーケティング)代表取締役を経て、三越伊勢丹ホールディングスでマーケティング・新規事業を担当。2018年Long Distance Love合同会社を設立。企業のブランディングや新規事業のサポート、数々の展覧会・音楽イベントをプロデュース。

この記事をシェアする
シェア・送る