3月13日長谷戸小学校へ。そこでは5年生による「エシカル消費」にまつわる探究的な学習の発表会が行われました!小学生がパワーポイントを用いてプレゼンをすると聞き、ワクワクしながら見学してきました。
面白い発表システム
「発表会」と聞いて、各チームが順番に前に出てプレゼンする形式を想像していました。 ですが、実際は体育館に7つの細長いテーブルが並べられ、複数のチームが同時に発表するスタイルでした! ローテーションが3回あり、自分たちの発表がないときは、お客さんとして他チームの発表を観に行きます。
地球の未来は消費者の選択から作られていく
これは、あみんちゅが一番興味を持った、消費者の選択を変えるチームです。探究してきた内容に入る前に、まずは彼らの素晴らしいプレゼンを称えたいと思います!
発表の構成は、以下のようにとても論理的で分かりやすいものでした。
目次 → テーマを選んだ理由 → エシカル消費とは? → なぜエシカル消費が必要なのか → エシカル消費の実践例 → エシカル商品の試食 → まとめ
さらに、発表ではスライドを読み上げるだけでなく、スライドとは違う言葉で説明しようとする姿勢も素晴らしかったです。実は、あみんちゅが小学6年生の頃、渋谷区で初めて児童一人ひとりにパソコンが支給されました。だがしかし、ここまでパワーポイントを使いこなせた記憶も、彼らほどの高いコミュニケーション力もありませんでした!
このチームは、エシカル消費が自分たちのみならず、地球や他者の未来を考えた「つながり」を大切にする行為だと説明し、オーガニック製品やフェアトレード認証の商品を選ぶことの重要性を伝えていました。環境に優しい製品を販売している、キユーピーさんにインタビューをし、消費者の選択肢を広げる方法を模索したそうです。
プレゼンの中には、キャベツの試食体験もありました!こちらは、キユーピーさんが発売している、プラントベース(植物由来)の「グリーンキユーピー」と、普通のシーザーサラダドレッシングの食べ比べをする企画発表でした。通常のマヨネーズやドレッシングに使われる、動物由来の卵や乳製品を、豆乳や食物油で代用したものがグリーンキユーピーです。そうすることにより、畜産業が環境に与える負荷や、温室効果ガスの排出量・水の消費量を減らす狙いがあり、乳製品アレルギーの方でも食べられるそうです。
食べ比べてみると、プラントベースの味がとても巧妙で、どちらが普通のシーザーサラダかわからないほどでした!これは、選択肢が変わるよ!と思いました。プラントベースの方が、ほんの少しだけ高いけど、消費者一人一人の小さな選択により、地球環境に良い影響を与えられるなら、安い!とも感じました。
紹介しきれないほどの、興味深い発表
このチームは、「ビニール袋の有料化に伴い、マイバッグが推奨されているが、本当にマイバッグはエコなのか?」という疑問を持ち、プレゼンを進めていました。 その結果、エコバッグを使うにしても、きちんと耐久性のあるエコバッグを長く使う必要がある。そうやってはじめて環境にも優しいという結論に至っていました。
その他にも、恵比寿や代官山エリアにある、エシカルな商品を扱ったお店を地図にまとめているチームもありました!
今回の発表会は、渋谷新聞のブランディング担当である篠原大地さんが探究的な学習の講師を務めているということで、見学に伺いました。自分が小学5年生のころには思いもよらなかったテーマに、それぞれのチームが真剣に向き合い、上手にまとめ上げていました。そして、「これを社会に伝えたい!」という強い想いが、発表を通じて全面的に感じられました!