【開催レポート】目的とルールを明確にすることから始まる! 「ファシリテーション講座」を開催

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いよいよ始動した渋谷センタービル6階の「場づくり」プロジェクト。
大勢の方にお越しいただいた2023年1月19日のキックオフイベントでは、どんな「場」を作っていくのかさまざまなアイデアが出されました。
すでに毎日のように学生や大人が集まり賑わっており、こども食堂の開催や渋谷新聞の編集会議なども行っています。

2023年1月26日には「株式会社まなぶや」取締役、太田可奈さんによる「ファシリテーション講座」を開催。
ファシリテーションのプロフェッショナルである太田可奈さんが、企業の人事コンサルタントや社内のチームづくりのためのワークショップを通して培ったファシリテーションのノウハウを教えてくれました。

全員が納得できる決断に至るかはファシリテーション次第

今回の講座では「ものごとを円滑に進める」のがファシリテーションであり、テーマに対して円滑に議論を進行するのがファシリテーターの役目だということを知るところからスタートしました。

ファシリテーターを務めるということは、参加者全員の言葉に傾聴し、議論が白熱し過ぎた場合には介入し、話し合いを進めるために必要に応じた質問を投げかける、といった進行役に徹する必要があります。自分の意見を言ってしまったり、答えを誘導してはいけません。議題の内容は参加者が作っていくので、ファシリテーターは「皆が参加できる“場づくり”をして、進行をサポートする」ことが役割です。
そして、そのためには4つのスキルが大切なのだそう。
それが「場をデザインするスキル」「対人関係のスキル」「構造化のスキル」「合意形成のスキル」。日常的にも大切なスキルですが、それら全てを兼ね備えるのはなかなか簡単なことではなく、「繰り返し経験していくことが何よりも重要」と太田さん。

ロールプレイングを通して学んだファシリテーション

座学で基本を聞いた後は、参加者10名を2つのグループに分けてファシリテーションをロールプレイングを通して体験しました。与えられたテーマについて話し合い、1人はファシリテーター、それ以外の参加者はそれぞれ役柄(キャラクター)が与えられます。「空気を読まずに思いつきで発言をする人」「正義感が強くて場を仕切りたがる人」「理屈っぽく融通が効かない人」「消極的で聞かれるまで発言をしない人」などバラバラなキャラクターはファシリテーターにとってはクセのある人ばかり。
今回ファシリテーターを体験した高校生たちは、そんなクセのある参加者の議論をまとめるのに苦戦していました。ファシリテーターなのに自分の意見を言ってしまったり、答えを誘導していたりする場面も。いままで参加してきた会議などへの意識が変わったのではないでしょうか。

スムーズな議論のためには、目的を明確にし、皆が意見を言える場づくりやルールづくりが不可欠です。さらに、平等に意見を聞き出し、それを絞り込んだ後で皆が納得のいく結論に至るのを支援しなくてはなりません。参加者全員が結論の内容に納得をしているかどうかはファシリテーターのスキル次第です。

 

参加者それぞれにキャラクターが与えられたことで、お芝居を楽しみながらも「ファシリテーションする」ことが何をすることなのか、そしてファシリテーターをすることの大変さを知ることができました。太田可奈さん、ありがとうございました!

 

渋谷センタービル6階では、今後もさまざまなワークショップや講座を開催していく予定です!



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