100人のアート作品を10万円で販売「100人10(ひゃくにんてん)」株式会社TRiCERA 井口泰さん

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「アートマーケットの活性化」を目指し、2020年にスタートしたアートイベント「100人10(ひゃくにんてん)」が、2025年1月11日から15日まで、渋谷キャストで開催されています。このイベントでは、選ばれた100名のアーティストの作品がキャリアに関係なく一律10万円で抽選販売され、参加するアーティストやアートコレクターの注目を集めています。

若手現代アーティストの登竜門

運営はアジア最大級の現代アートマーケットプレイス「TRiCERA ART(トライセラアート)」を手掛ける株式会社TRiCERA(トライセラ)(以下:TRiCERA)。TRiCERAの強みであるグローバルな販売ネットワークを活かし、参加アーティストに向けて継続的なキャリアサポートが提供されます。

スタートして以来、「現代アーティストの登竜門」として広く認知され、多くのアーティストがここから飛躍的なキャリアを築いています。今回の開催では、800点を超える応募が集まるなど、さらに注目が高まっています。

このイベントは、アーティストにとって自身の成長や変化を発表する年に一度の貴重な機会であると同時に、アートファンにとって次世代アーティストの創造性に直接触れられる場でもあります。会場となる渋谷キャストは、さまざまな文化が交差する場。そんな渋谷の地から、「100人10」はアートの新たな可能性を世界へと発信します。

「100人10」に込められた想い

お忙しい中ではありましたが、「TRiCERA ART」を手掛ける株式会社TRiCERA代表の井口泰さんにお話を伺いました。

ーー「100人10」の特徴的なポイントを教えてください
井口さん「「100人10」は、選出された100人のアーティストの作品を一律10万円で販売するユニークなアートコンペティションイベントです。この価格設定には賛否両論がありましたが、来場者が価格に惑わされることなく純粋に作品の価値を評価できる点が特徴です」

ーーイベントの運営に至った経緯を教えてください。
井口さん「初めは3社共同でスタートしましたが、現在は弊社が中心となり、若手アーティストの発表の場を広げるために運営を続けています。特に近年は、美術大学を卒業していないインディペンデントなアーティストも増え、彼らに機会を提供する必要性を強く感じています」

ーー渋谷を会場に選んだ理由は?
井口さん
「渋谷は文化の発信地であり、多様な人々が集まる場所です。この場所で展示を行うことが、アートや文化の可能性を広げる一助になると考えています」

若手アーティストが挑む未来へのステップ

ーー 過去の開催実績や輩出アーティストについてはいかがですか?
井口さん「渋谷、六本木、銀座など、文化的な発信地で開催してきました。このイベントからは、現在有名なアーティストも多く輩出しています」

ーーアーティスト選考の基準はなんですか?
井口さん「最も重視しているのは、文化的価値やテーマ性、コンセプトです。その後に表現技術や構成を評価します。一般的な観客にも伝わる「わかりやすさ」も考慮しますが、専門的な評価とのバランスが必要だと感じています」

ーー最後に、イベントを通じて伝えたいことを教えてください!
井口さん「日本のアート市場や文化はまだ成長途上です。アートに触れる機会を提供しつつ、アーティストだけでなく購入者側のリテラシー向上も目指しています。このイベントを通じて、アートや文化の本質について考えるきっかけを作りたいと思っています」

2025年の幕開けにふさわしいこのイベント。渋谷キャストの空間を通じて、アートが持つ力を感じてみてはいかがでしょうか。

■開催日程
一般公開:2025年1月11日(土)〜1月15日(水)
開催場所:渋谷キャストGFスペース
東京都渋谷区渋谷1-23-21

※入場無料

■ 主催者
株式会社TRiCERA
※問い合わせ先: https://www.tricera.net/ja/10010/2024-25

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