こころのままに、感じることのできる場所 BiG-i×Bunkamura アートプロジェクト

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文化の中心地である渋谷で、文化を発信し続ける場所、Bunkamura。その中でも今回は、渋谷ヒカリエ内「クリエイティブスペース 8/」にあるギャラリー「Bunkamura Gallery 8/」で2024/8/30(金)~9/9(月)の間行われている「BiG-i×Bunkamura アートプロジェクト第1回 受賞・入選作品展 Straight from the Heart ーこころのままにー」を取材させていただきました。

アートで表現できる場を

「アートを通じて、障害のある人、ない人、すべての人々の交流を促し、感動や喜びを共にしたい」というテーマで行われている公募展です。世界中にいる障害のあるアーティストの作品を肌で感じてきました。
今年から主催がBunkamuraに変わり、第1回という名前にはなっていますが、この公募展は2011年から13年間続いているそうです。当時から世界規模で募集をし、今回1次審査では1419点もの応募があり、知名度と共に新しい作家さんの応募が増えています。

作品に込めた思い

応募した作家さんの中には、日常の中で自分の言葉で発せないことや思いを作品に表現されていて、アート活動が生活の一部である方も多いそうです。一つのアートとして、そういった部分から溢れてくるパワーが作品に反映されているのを感じました。

背景を知ること

この公募の選考に、作品の優劣はありません。良し悪しを決めるのではなく、審査員の方々の心にグッときたものを、今回の受賞・入選作品として選出しています。作家さんの障害特性や年齢などの背景に囚われず、まずは感覚的に引き合ったものを選ぶ。
展覧会の場でも、キャプションやパンフレットに作家さんの障害特性については掲載されていません。まずは自分のインスピレーションで作品を見て、感じる。その上で、パンフレットの解説や会場スタッフの説明から理解を深めれば、アートとしての楽しみ方が広がるのではないでしょうか。

多くの人に伝えたい

Bunkamuraでは今後、障害のあるアーティストの表現を多くの方に見ていただけるような展覧会を開催していきたいそうです。

取材を終えて

私はこの展示会を駅のポスターで見つけました。思わず目を引く作品に、心奪われたのを覚えています。

まずは自分の心で感じたことを大事にすることって、どんな作品を見る上でも好きな心構えだなあと感じます。本当に、心が揺さぶられる良い展示会でした。

最後に
「五十音 組み合わせても聞こえない 心の声が音色に宿る」

◾Bunkamura

Bunkamuraは1989年に誕生した日本初の大型の複合文化施設です。 オーチャードホール(コンサートホール)、シアターコクーン(劇場)、ザ・ミュージアム(美術館)、ル・シネマ(映画館)の各施設をはじめ、カフェやアート関連ショップなどからなるクリエイティブな空間は、オープン以来、新しい文化の発信基地として常に注目を集めています。現在は一部の施設を除き休館中ですが、渋谷および東急線沿線の周辺施設や東急グループ各施設などで活動を継続しています。
「Bunkamura ホームページ」https://www.bunkamura.co.jp
「BiG-i×Bunkamura アートプロジェクト」特設ページ

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