全員を勝利へ導く覚悟を持つこと 株式会社ヒュープロ 山本玲奈さん

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「アジアを代表する会社を作る。」渋谷に本社を構え、士業、管理部門のキャリア支援プラットホームの運営を行う、株式会社ヒュープロ。代表取締役を務める山本玲奈さんが、大学生の時に創業しました。ヒュープロはITを軸に一人ひとりの成長をプロデュースし、社会の発展を築いていく。世界中の人が成長し、プロフェッショナルとして輝ける事業の創出を通じて、アジアを代表する会社を目指しています。

学生起業の経緯についてや、リーダーとして心がけていること、渋谷に居続ける理由などについて、大学生ライターである筆者が山本さんにお聞きしました。

責任を持って社会に貢献したい

起業という選択肢を選んだ理由は、社会に何かを起こしたり、自分がこうなったらいいなという思いを形にする上で、自分自身で責任を持って実行していきたい思いが強かったからです。学生時代には弁護士を目指していたので、その受験勉強と、ビジネスコンテストへの出場と両方をやっていました。そこで起業と士業業界に興味を持ち、貢献していきたいと思ったことがきっかけです。進路に悩んでいた際、沢山の先輩に相談をしていました。その先輩方がおっしゃっていた「チャレンジするなら早い方がいい」「他の力や何かにぶら下がっていくより、自分自身でしっかりやっていく」といったことは、自己成長に向き合えたり、喜びが大きくなることに繋がると。自分自身でやるなら今やるのも3年後やるのもそれは変わらないと思って起業を決めました。最初はもちろん怖かったけれど、周りの人が支えてくれているのを実感したり、まだ学生だから失敗したらまた戻ったり、やり直すことがいくらでもできると思ったので、今では起業して良かったと思っています。

大学にいる理由

大学では法律を学んでいました。ある日、刑事訴訟の授業で先生が私たちに問いかけたんです。「君たちは今なぜここにいるのか」と。授業の欠席も多い中で、高いお金を払って今そもそも大学に通うことに何の意味があるのかと。
私はその授業を受けて、大学に通う理由を考えたんです。その中で、環境を変えればもっと勉強をするかもしれない、と思いました。そこで留学をして、現地の大学に編入をしたいと思い、1年間エジンバラ大学に行く事を決めました。

問題は環境ではなくて自分だった

現地の大学の授業は1コマ45分でした。それでいて週休は4日もあったんです。にも関わらず、なぜかいつも図書館はいっぱいだったんです。環境がどうとか、日本の大学では勉強しない人が多いからとか、そういう訳ではない。全て自分次第であることに気がついたんです。だから、環境がよくないから海外の大学に編入するというのはちがうなと思って、編入をやめて1年で日本に帰ってきました。

自分の環境は自分でつくる

留学から帰ってきてから、司法試験の受験勉強も、ビジネスコンテスト出場も始めました。留学を経て考え方が変わり、予備校の学費を親に出してもらうのではなく、自分で稼いだお金で通えば、辛い勉強も続けることができるのではないかと考えました。そして、勉強し続けることができる環境を自分から作ったのです。

60人分の責任を持つ

リーダーである私の役割は、メンバーを1つにまとめて前に進めることです。1人のメンバーの目線からの意見とは重みがちがうし、リーダーと1人のメンバーでは当たり前だけど視点もちがうんです。リーダーがするのは全員が勝つための1つの意思決定です。リーダーとして1つの意思決定をするときに、全員ではないけれどその中でもベストのイエスが出る意見を取って、前に進めなきゃいけない仕事だからこそ、人として何倍も成長できるように思えます。そして、全員を勝利に導いていく責任を自分は精一杯果たそうと、一生懸命決断をして一生懸命こだわるようにしています。

トレンドがわかる街 渋谷

渋谷は常に最先端で、若者がたくさん集まる街。次世代を担う若者と共に日本社会を変えていくためには、トレンドや変化を掴む必要があります。以前、某スマホアプリのゲームが大流行したとき、道玄坂を上から見下ろしたら、多くの人のスマホ画面がそのゲームだったんです。でも少したったら、スマホ画面からどんどんそのゲームが消えていったんですよね。それをみてトレンドがどう入ってきてどう出ていくのかっていうのが真っ先に掴める街であると思ったのが、渋谷に本社を構えることにこだわり続ける理由です。また、学生インターンの受け入れも行っているので学生がアクセスしやすい渋谷にこだわり続けています。

渋谷から世界に繋げる

今自分自身が渋谷にいる最大のメリットは、渋谷の変化を自分の目や耳で感じて、社会の動向やこれからの未来を予測するための、大多数の意見も感じ取ることができることです。今後はもっと渋谷から世界に出ていく、渋谷の街自体をより盛り上げる会社として関わっていきたいです。渋谷という街で1位になると、ほぼほぼ日本で1位になることも可能だと思っています。例えば渋谷で技術力が1位の会社なら日本で技術力1位の会社になれると思うんです。渋谷という街に世界中の人が集まってきている。世界中で渋谷の認知度は高い。だからこそ渋谷で何かを発信したら世界に届く気がするんです。そんな希望を持って、私は渋谷に居続けています。

2023-24シーズンからサンロッカーズ渋谷のオフィシャルトップパートナーに

山本さん自身バスケットボールをしていたことや、渋谷をホームタウンとするスポーツチームを応援したいという思いから、2023-24シーズンからサンロッカーズ渋谷のオフィシャルトップパートナーになりました。ヒュープロプレゼンツの試合も3月に有明コロシアムにて行われました。サンロッカーズ渋谷は今シーズンは残念ながらチャンピオンシップまであと一歩のところでしたが、来シーズンこそ、チャンピオンシップ出場権を獲得して欲しい!引き続き、応援しています!💛🏀

 

今回、山本さんに取材を行った中で伝わってきたことは、覚悟と熱意です。考えることと行動はセットで、どんな環境にいても結局は全て自分次第。そして、リーダーとして全員を勝利に導いていくという覚悟と一生懸命こだわる熱意。確固たる決意を持った真っ直ぐな方だと感じました。大学生である筆者も、目の前のことに一生懸命こだわる姿勢と覚悟の決め方をこれからの日々で学んでいきたいと思いました。

 

山本玲奈 経歴
1993年生まれ、慶應義塾大学法学部法律学科卒業。
インドネシア・アメリカなど18年の海外生活を経て、大学生の時に司法試験の勉強やビジネスコンテストへの出場をきっかけに、2015年11月に株式会社ヒュープロを設立。「アジアを代表する会社を作る」というビジョンの実現に邁進するとともに、女性起業家を増やす活動にも力を入れている。

 

株式会社ヒュープロHP

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