高校生起業家 イベント会社『IFNESS Entertainment合同会社』代表 中村凜さん

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高校生ながら自ら会社を立ち上げ、イベントの企画、主催などで活動している「IFNESS Entertainment合同会社」代表 中村凜さん。

 

今回、中村さんが実行委員長を務めた「TEENS ROCK in TOKYO」が宇田川町にあるライブハウス、aube shibuyaで行われました。

 

「TEENS ROCK in TOKYO」とは「全国高校生アマチュアバンド選手権 TEENS ROCK 2022 GP FINAL IN HITACHINAKA」の関東予選のことです。この決勝大会で優勝したバンドには「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022(以下、ロッキン)」への出場権が与えられます。

 

今回取材した私、高校生ライター奥永雨実は中村さんの友達の一人です! 実はこの渋谷新聞と関わることになったのも中村さんの紹介でした。彼の友達は必読です!

 

「高校生と同じ目線でイベントを作れるのは自分しかいない」

▲デカルト

 

ーーまず最初に、運営に携わるまでの経緯について教えてください。

 

もともと、ハイスクールジャムロックという高校生バンドのライブイベントの主催をしていることもあって、高校生で運営できる子はいないかということで誘われたのが始まりでした。「まなぶや」という全国の中高生を対象とした渋谷区後援事業の起業体験型人材育成プログラムに参加していたこともあって、そこからの繋がりです。

 

ーー今回のイベントを終えて、成長したなと感じるところはありますか?

 

今回のイベントは今まで開催してきたものより規模が大きくて、クラウドファンディングで予算を集めたり、グッズを作ったり。配信なども含め初めてのことが多く、経験値がさらに上がったイベントでした。

今までのライブイベントは高校生バンドの発表の場を作ろうという目的で開催してきましたが、それだけだとバンドのステップアップが無いと思っていました。ですが、今回のイベントはロッキンに出るために沢山練習したり、直接審査員からコメントをもらえたり…… 高校生バンドたちも成長できたと思いますし、自分も目的が達成できて良かったと思いました。

 

MIRAIJI

 

ーー関わる人も多くなったと思いますが、たくさんの人をまとめることの苦労などはありましたか?

 

今回、高校生主体で企画運営をすることになって最初は3人だったけど、どんどん協力してくれる人が増えていきました。関わる人が増えるとトラブルが起きることもありますが、人が多くなると出来ることが増えるので、苦労というよりかはメリットの方が大きかったです。

 

きっかけは学校の友達

 

ーーライブイベントを企画運営するようになったきっかけは何だったんですか?

 

去年の7月にバンドをしている友達が授業中「音楽フェスをやりたい」と言ったことがきっかけです。話を聞くまではキャリアイベントを主にしていて、ライブイベントをする予定は全くなくて。その後ライブハウスに連絡をして、SONYの方と繋いでもらい、半年間ミーティングを重ねて今年の1月5日に初めてジャムロックフェスを開催できました。

そもそも、イベント自体を開催したいと思うようになったのは友達の誕生日会がきっかけです。初めて人を集めたりしたんですけど、思いのほか盛り上がって。もっと大きな規模でイベントを作りたいなと思うようになりました。

 

▲ライブイベントをするきっかけとなった友達 MIRAIJI/Kaish Instagram@kaish_linn

 

ーー企画運営をするうえで、高校生としてできることは何だと思っていますか?

 

まず、高校生と同じ目線でイベントを作れるのは「自分しかいない」だろうと思います。同じ高校生だからこそ1人1人の個性を活かせるし、知り合いの高校生バンドに出演応募の声掛けが出来たりするし。大人の方が作る高校生イベントより、グサッと刺さるものを作れるんじゃないかなと思います。

 

学生と仕事の両立

▲右前 中村さん ハロウィンでの総理大臣SPコスプレ

 

ーーいつも学校でも仕事などが大変そうですが仕事との両立はできていますか?

 

僕たちはN高等学校にいるじゃないですか!N高は仕事をしやすい環境ですよね。卒業した先輩にイベント開催をしている人がいて、それを越えようとして頑張れたこともありました。憧れの存在が近くにいる環境は、とても両立しやすいし、頑張れると思います。

 

ーー学校自体は楽しんでますか?

 

はい! 変な友達がいて楽しいです。映像サイト制作ができる子とか、そういう癖のある友達の助けがあってこそ今回のイベントが成功しました。あみさん(筆者)も占いやってるじゃないですか(笑)癖がある子が多いですよね。

 

ーー確かに私も変な友達ですね(笑)最後になりますが、今後の目標はありますか?

 

いつかしてみたいことは学生の映画祭で、学生たちが制作した映画、動画を持ち込んで披露するイベントです。YouTubeなどにあげられている動画はメディアとしてのものが多いですが、メディアとしてではなく「作品」として評価される場を作りたいと思っています。

あと、この会社は設立して1年経っていないので、たくさん仕事をして継続させていきたい気持ちが大きいですね。

来年もこの「TEENS ROCK in TOKYO」を開催する予定です。よろしくお願いします!

 

今回、取材を通して彼の努力と仕事への熱意を改めて感じることができました。今後の中村凜に期待です!!

 

◾️中村凜 略歴

2005年3月生まれ。N高在学中に高校2年生でイベント会社IFNESS Entertainment合同会社を起業、ハイスクールジャムロックやTEENS ROCK in TOKYOといったイベントを企画、制作。

Twitter @Rin_Rin_Hudson

Instagram @rin_rin_hudson

IFNESS WEB https://if-ness.com/

 

◾️イベント開催概要

「TEENS ROCK in TOKYO」

主催:TEENS ROCK in TOKYO 実行委員会

運営:IFNESS Entertainment合同会社/日本ビアポン協会/学生団体E4 

オフィシャルスポンサー:日本ビアポン協会/表参道 すし玲/相澤 学/ 

スポンサー:マイバインミーbyグルテンフリートーキョー/DENSE

協賛:株式会社 OTONOI/株式会社 XYOU

開催日時:2022年6月19日(日) 12時00分〜22時00分

参加人数:250人

参加費用:無料(ドリンク別)

開催場所:オーブ渋谷、YOUTUBE無料配信

WEB https://teens-rock.tokyo/

 

写真提供 Kaichi Komatsuzaki

Twitter @plus_4_kmtsu

Instagram @plus_4_kmtsu

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