“きっかけは渋谷”観光のスペシャリスト 大森峻太さん

シェア・送る

 

大森さんは学生時代のボランティア活動から始まり、現在は渋谷区観光協会フェローやインバウンド観光アドバイザーを務めています。

今回、渋谷新聞の代表、鈴木大輔がパーソナリティーを務める「渋谷のラジオ #渋谷つながる部」にて公開インタビュー/対談を行いました。

大森さんが渋谷で活動するきっかけや、長年渋谷を見てきた2人の渋谷ローカルエピソードやこれからの渋谷について対談をしました。

 

ボランティアからプロガイドへ!渋谷で観光の仕事を始めたきっかけとは?

ーー大森さん、渋谷の街で観光のお仕事をされているそうですが、どんな活動をされているのでしょうか?

 

大森さん(以下敬称略):

株式会社ジェイノベーションズを立ち上げ、渋谷をメインに観光案内所の運営や、ツアーの企画運営をしています。最近は渋谷を飛び出して、東京都内や横浜市の観光案内にも事業展開しています。日本人観光客だけでなく、インバウンド(外国人観光客)向けの企画も得意です。

渋谷区民でもあり、毎日渋谷を歩いて新しくできたお店や渋谷に根付くお店を回っています。

 

 

ーー渋谷の観光案内を始めるきっかけは?

 

大森:

渋谷に通うきっかけは大学時代にあります。

國學院大学に通っていたので、大学の立地もあり毎日渋谷で遊んでいました。大学卒業後、海外留学を経て渋谷の街に帰ってきた時に“迷っている外国人の多さ”に直面したのをきっかけに、渋谷の駅前で「困っていることはありませんか?」という英語の看板を立てて外国人の方をサポートする活動を自発的に始めたところ、外国人観光客だけでなく日本人も集まってコミュニティー化されていきました。それをきっかけにインバウンド向け事業のスタートをしました。

 

鈴木:

もしかしてセンター街の入り口でやっていましたか??

 

大森: 

そうです!テレビの取材を受けたこともありました。

 

鈴木:

渋谷区内で活動されているとお聞きして、どこかでお会いしたことがあるのではないかと頭に渦巻いていたモヤモヤが解けました!きっと何度か渋谷の街でお会いしてますね。

 

懐かしき“渋谷丸荒渡辺”

鈴木:

渋谷センター街(今のシブテナ)にあった“渋谷丸荒渡辺”って覚えてますか?

 

大森:

もちろん覚えています!渋谷で日本のお土産を買いたいと言われたらまずはそこに案内していました。

インバウンドの方々から“東急ハンズ”の場所をよく聞かれるので、センター街の入り口から渋谷丸荒渡辺を通って案内をするととても喜んでくれました。

 

鈴木:

今は無き、渋谷のローカルお土産屋さんでしたよね、店の前で子どもたちがチャンバラしていたり、現代の渋谷とは思えないギャップもとてもよくて、渋谷でお土産と言われたらレコメンドしていましたね、戻ってきてほしい!

 

アニメや映画の舞台になる街「渋谷」。テーマに沿ったツアーも人気

ーー最近アニメや映画、ゲームの舞台が渋谷の街なんてことも増えてきましたよね!

 

 大森:

そうなんですよ。大ヒット公開中の劇場版「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」や「えんとつ町のプペル」、ゲームや映画、アニメ、漫画の舞台に渋谷の街が出てくることが増えてきたように感じます。

アニメや漫画の聖地を聞かれることもよくあります。作品によって渋谷の色が変わるのもいいですよね。

 

鈴木: 

僕が管理している“宇田川クランクストリート”は「バケモノの子」の聖地としても有名で、センター街のど真ん中にあることもあり、新たな渋谷の街の表現方法を作れるようにイベントの開催など試行錯誤しています。

 

ーー忠犬ハチ公ツアーや「えんとつ町のプペル」ツアーなど様々なツアーをされているとか?

 

大森:

渋谷のルーツや渋谷を舞台に描かれている作品のツアーなども企画/運営してきました。様々なツアーや観光案内をしてきた中で、渋谷駅周辺でインバウンドのウケがよかったのは、渋谷のカルチャーだったり街を一望できるスポットでした。

例えば“のんべえ横丁”ではカルチャーを感じて、東急プラザ渋谷にある“SHIBU NIWA”から渋谷を一望。おもしろいスポットとして道玄坂小道にある“恋文横丁”についてエリアの歴史などを話すと反応が良かったです!

 

 

コロナ禍を乗り越えて、これからの渋谷観光

ーー渋谷の街はコロナ禍でお店が閉まってしまったり、観光面でも大打撃を受けましたが、これからの渋谷の観光はどのようになっていくと思いますか?

 

鈴木:

コロナ禍でセンター街も大打撃を受けて、店舗がなくなってしまったり、中でも外貨両替機が街中から消えたと感じるのですが、これからインバウンドは戻ってくるのでしょうか?

 

大森:

海外の動きを見てインバウンドや観光産業は戻ってくると信じて僕達も本格的に動き始めました。他の国に比べて日本は少し慎重な部分があるなと感じますが、開国したら海外の人が押し寄せてくる予感はしています。

 

鈴木:

具体的にどんな準備をされていますか? 

 

大森:

ツアー事業をストップしていましたが、ツアーの再構築や企業さん・ガイドさんとの対話の機会を増やしています。

スカイホップバスさんと2階建てのバスツアーを運営しているのですが、日本人向けのツアーから最終ゴールはインバウンド向けのツアーを企画しています。

渋谷の観光体験満足度を上げるべく、街のリサーチ活動も怠れません!

大輔さん(鈴木)も一緒に渋谷観光を盛り上げましょう!

 

 

大森さんをはじめとする渋谷観光ガイドのプロは、渋谷駅ハチ公前広場観光案内所“SHIBU HACHI BOX”にて観光案内をしています。

渋谷区観光協会で制作しているマップをはじめ、渋谷観光のプロと渋谷に来た目的を創るのも面白いかもしれません!

公開インタビューを行った 「渋谷のラジオ #渋谷つながる部」では記事に掲載しきれなかった渋谷の歴史やローカルスポットについてもお伺いしています。

「渋谷のラジオ」のアーカイブもお聞きください! 

>>「渋谷のラジオ# 渋谷つながる部」 2022年4月14日放送>>>

https://note.com/shiburadi/n/n0c9c431e0185

 

 

◾️大森峻太  略歴 

株式会社ジェイノベーションズ 代表取締役社長

渋谷区観光協会 観光フェロー

 神奈川県出身。大学在学中にカナダ留学、オーストラリア留学、韓国留学を経験。大学卒業後はカナダに拠点を移し、1年半かけて海外を巡り観光の最前線を学ぶ。帰国後、外国人旅行者向けボランティアガイド団体を立ち上げ、約5,000人のボランティアガイドを全国で集める。2016年12月にインバウンド事業をメインに手掛ける株式会社ジェイノベーションズを設立。会社を経営する傍ら、インバウンドの専門家として行政などのアドバイザーを務め、メディアなどでもインバウンドの最前線を発信している。関東学院大学国際文化学部客員講師。東京都観光まちづくりアドバイザー。

 

WEB:https://jnnovations.com/

『SHIBU HACHI BOX』: https://www.docomo.ne.jp/special_contents/docomo-shb/ 

シェア・送る