【開催レポート】GSC東京ハブ×渋谷センター街 ゴミ拾い活動

2024年3月16日(土)8:30より、株式会社シブテナの清掃活動事業シブテナクリーンの清掃活動にGlobal Shapers Community Tokyo Hub(以下:GSC東京ハブ)のメンバーが参加しました。

センター街のゴミ拾い活動

渋谷センター街では、街の繁栄は美化からはじまり、環境によるマナーモラルの向上は来街者のマナー向上にもつながると考え、2003年より「安全・安心・きれいな街づくり」のため『ゴミが無い、ゴミを捨てられない』環境を目指し、1年365日、毎朝の徹底した清掃作業を行っております。

シブテナクリーンは渋谷センター街商店街振興組合から委託され、清掃活動を行っている清掃集団です。

GSC東京ハブが参加する理由

今回の清掃活動に参加したのは、Global Shapers Community Tokyo Hub(グローバル シェイパーズ コミュニティ 東京ハブ)の皆さん。GSCとは世界経済フォーラムにより組織される、33歳以下の若者によるコミュニティです。筆者も所属しています。

地球上の人口の過半数が27歳以下の若者であることから、社会の若者へのエンパワメントを推進するために組織され、一人ひとりが経験やリーダーシップの可能性、社会に変革をもたらすというコミットメントを元に世界経済フォーラムに選ばれております。

現在、全世界に480+のハブが設置され、10,000名以上のシェイパーが、地域における諸課題を解決することを目的として活動しています。

今回は、センター街が抱えるゴミ問題をGSC東京ハブのメンバーはどう見るのか、課題を解決するためにどのようなアクションを起こすことができそうか、清掃活動とレクチャーを通して考えてもらいました。

渋谷が抱えるゴミ問題

8:30、宇田川クランクストリートに集合。顔合わせを行った後、トング・ゴミ袋・軍手が支給されました。

ゴミ拾いはセンター街の入口からスタート。決められたルートに従ってゴミを拾います。可燃チーム、不燃チームに分かれてゴミを分別していきます。

タバコをはじめ、お酒の空き缶や空き瓶、タピオカティーのカップが多く捨てられていた印象でした。中には食べかけ・飲みかけのものや一般的には道路に捨てられないと思われる廃棄物などもあり、綺麗な状態のセンター街しか見たことがない筆者は、かなり驚きました。

センター街を一周しクランクストリートに戻ると、不燃ゴミの分別作業を行います。缶・ビン・ペットボトル仕分け、ペットボトルはキャップとラベルを外す作業をします。

所定のゴミ置き場にゴミ袋を移動して、ゴミ拾いは終了です。

「ゴミを拾う」ではなく「捨てさせない」を実現するために

清掃活動をした後、渋谷センター街商店街振興組合 常務理事の鈴木大輔さんによる、渋谷センター街が抱えるゴミ問題についてのレクチャーがありました。

ゴミが捨てられる場所や曜日には特徴があり、ゴミ問題を解決していくためには行政や商店街、ビルオーナーなど多くの人たちの協力が必要であること、現在ゴミ拾いをはじめとする清掃活動には莫大なコストが割かれていることが鈴木さんのお話しの中で学ぶことができました。質疑応答の中には、「ゴミの定義が何か」という議論も繰り広げられ非常に充実した時間になりました。

清掃活動を行う団体やボランティア団体が増えていく中、これからは、ゴミを拾う活動を普及させていくだけなく、ゴミを捨てさせないためにはどのようにしたら良いか考えることが重要です。

地域における諸課題を解決することを目的とするGSC。GSC東京ハブのメンバーが東京・渋谷のゴミ問題をどのように解決していくかとても楽しみです。

▪️Global Shapers Community(グローバルシェイパーズコミュニティ)
世界経済フォーラムにより組織される、多様なバックグラウンドを有する33歳以下の若者によるコミュニティ。世界各国の都市でHUB(ハブ) と呼ばれる地域拠点を立ち上げて集まり、ハブに所属するメンバー「Shaper」と呼ばれます。
▪️HP:https://globalshapers-japan.org/

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