【開催レポート】世界の“TANPEN” へ向けて、センター街初のレッドカーペット!? 渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保

12月22日の夕方、人通りの多い渋谷センター商店街のIKEA 渋谷前にレッドカーペットが敷かれました。突然現れた赤い絨毯と警備員に道ゆく人も何が起きているのかと興味津々。

翌12月23日から25日にかけて開催された「第6回 渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保(以下、STFF-S 6th)」の前夜祭イベントでした。なぜ佐世保? と思った方、実は させぼ四ヶ町商店街と渋谷センター商店街は兄弟商店街なんです。

午後5時15分から始まったレッドカーペットには、渋谷区内の小学校から集まったエスコートキッズが監督や俳優といった作品関係者と手を繋ぎながら登場。渋谷センター商店街振興組合の小野理事長や長谷部渋谷区長をはじめ、イベント関係者も参加しました。
最初は緊張した面持ちだったエスコートキッズも、最後は笑顔で集まった観客に手を振っていました。

ここでいう“TANPEN” とは、25分以内にまとめられたエンタテインメント映像作品のこと。実写やアニメーションなど表現は自由ですが、子どもも観られる作品(エロ・グロ・ホラーNG)という制限が設けられています。

国内外59か国から出品されたSTFF-S 6th。一般部門192作品と学生部門346作品(計538作品)から一次審査を通過した46作品が渋谷のユーロライブで無料上映されました。参加作品には日本だけでなく海外の短編映画フェスティバルなどでの受賞作家の作品も多く、そのクオリティは年々上がっているといいます。12月23日から3日にわたって行われたイベント最終日の25日には、CLIMAX(クライマックス)となる佐世保で上映される、ゴールデンバーガー賞 NOMINATE 08(一般部門8作品)、長崎県知事賞 NOMINATE  03(学生部門3作品)がノミネートされた他、監督賞、脚本賞といった個人賞の発表・表彰が行われ幕を閉じました。

2023年2月18日(土)・19日(日)にはノミネートされた11作品がCLIMAXとして佐世保市コミュニティセンターホールで上映され、ゴールデンバーガー賞、シルバーバーガー賞、ブロンズバーガー賞、長崎県知事賞が決定。ご当地グルメとして有名な佐世保バーガーにちなんだネーミングにユーモアを感じます。

今回で6回目を迎えたSTFF-S。2017年から主催する佐世保映像社代表取締役社長 志岐誠さんは
「『カンヌ』といえば『映画祭』、『渋谷と佐世保』といえば『短編映画祭』を世界常識として定着させることを目標に毎年開催しています。“TANPEN(短編)” をSUSHIやSAKEと同じように世界中で使われる単語にしたいんです。海外からの参加者もいるのですが、エクアドル、イギリス、インドからの参加者が短編映画のことを“Short Film” とはいわずにあえて“TANPEN” と言ってくれたのはとても嬉しいことでした。今年の応募作品は他の映画祭で受賞経験のある監督なども多く、強豪ぞろい。日本の“TANPEN” のクオリティも高いので、これからがますます楽しみなんです!」
と、見据えているのは世界! 

 

最近はシネマコンプレックスで商業映画を観る機会が多かったのですが、25分以内という限られた時間の中に詰まった世界は、想像以上に奥が深く観ごたえたっぷりでした。作品それぞれにドラマがあり、笑いや涙だけでなく心温まる内容の作品が多かったように感じます。“TANPEN” って面白い!

 

◾️渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保

WEB https://eizousya.co.jp/tanpen

 

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